トランクルームとスレイベル

ゲームの感想 乙女ゲ多め

Code:Realize ~創世の姫君~ 雑感+インピー・ヴァン・フラン√感想

エイプリルフール終わりましたね!乙女コンテンツも色々趣向を凝らしてて面白かったです。個人的にはリジェのお兄ちゃんゲームがツボでした。自ら積極的にネタにしていく姿勢、嫌いじゃない。

実はこの作品結構前に購入していたのですが、正月セール時に買った金色のコルダ3シリーズも同時に遊んでたので進まない進まないwww

ようやく3名クリアして現在サン√です!書いてるうちにフルコンしました。盛大にネタバレしてますので避けたい方は閲覧をお控えください。雑感も雑だしあくまでプレイした人向けです。

 

※「Code:Realize ~創世の姫君~」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社およびデザインファクトリー株式会社に帰属します。

初っ端からネタバレしてますよ、大丈夫? 

 

 

 

共通√雑感

触れるだけで何もかもを溶かすほどの猛毒を生む謎の高エネルギー物質ホロロギウム。それを体に宿しているため屋敷に閉じこもっていた主人公(デフォ名カルディア)が、泥棒紳士アルセーヌ・ルパンに盗まれるところから物語は始まります。

二年より前の記憶がない彼女は、ルパンをはじめとする凄腕技師インピー、天才研究者フラン、戦争の英雄ヴァン、謎の貴人サンの個性豊かなメンバーとルパン一味として自分の過去を知るであろう天才科学者の父アイザックを追うことに。しかし彼女は英国の諜報組織「黄昏」及び彼女を姉と呼ぶ謎の少年フィーニスにその身を狙われており、その道筋は一筋縄ではいきません。それでも一味と様々な冒険を経験し英国を駆け回るうちに、ついにアイザックの残した地下研究施設を見つけます。またこの日々は人との交流がほとんどなく無垢だった主人公にとって色々な情動を芽生えさせていく大事なものになりました。しかし彼女が地下施設で知ったのは、己がアイザックによって造られたホムンクルスであるという衝撃の事実でした。

…というのが共通√の内容です。長いよ!うまくまとめられなくて申し訳ない。

この共通√がやや長めなんですが、メインキャラ同士が(特に主人公)ほぼ初対面であることと、現代日本とはかけ離れた世界観をプレイヤーに定着させることのためには必要だったのだと思います。

 また内容も盛りだくさん。列車の上での誘拐劇画策したり、資金繰りのために賞金稼ぎもどきしたり、空から宮殿に乗り付けて女王陛下に直談判したり、飛行船レースやったり。個人的には正直詰め込みすぎ感が。こんな盛らなくても……とも思いました。息つく間もなくイベントが起こるので「そこ!もうちょっと丁寧に描写して!」ってところがありました。特にキャラクターとの交流シーンがもうちょっと欲しかった。ないわけじゃないんですが圧倒的に少ない。気づくとみんな仕事(次の冒険の計画→準備→実行)してる。

その印象を強めるのが主人公で、決して感情がないわけではないんだけど、冷静というかひどく取り乱したりしない子なのでこちらもそこまで手に汗握らず。経歴を考えると仕方がないのかもと思いますが。

正体に関しては正直そうだよなーとしか。これだけ強い毒性を発揮するとなるとまあ普通の人ではないよな。あと錬金術ホムンクルススチームパンクだとやっぱり連想しやすい気がする。余談ですがスチルや文章で主人公と接触してるシーンがあると何故かこっちがハラハラします。大丈夫!?触ってない!???みたいな。

そして有名作品オマージュのキャラクターが多いので、名前だけで「ああ~…」って背景がなんとなくわかる人も多いかも。個人的には機関車でのルパンとショルメのシーンが熱かった。

 お次キャラクター感想です。 

 

 

 

f:id:ayahata_pulep:20160330223852p:plain

 インピー・バービケーン (CV.森久保祥太郎)

インピーの元々の目的は師匠の残した重力緩和装置の行方を探し出すこと。ひょんなことから父親の手掛かりを求めて接触した奇妙な科学者ネモがその装置を持っていることを知った二人はなんとか取り戻そうとします。しかし反対にネモの罠にかかって主人公はホロロギウムの一部を奪われてしまい、それによって体質に異変が。エネルギーの循環がうまくいっておらず、このままでは死んでしまうと言われてしまいます。一方ネモは装置とホロロギウムの欠片を悪用して空中要塞ノーチラスを作り、(残りのホロロギウムを持つ)主人公を差し出すようロンドン市民を脅迫。主人公の命を救うため、装置を取り戻すため、インピーと主人公は英国政府と協力しノーチラスに乗り込みますが…というルート。

重力緩和装置は「今度は二人で作ろう」と結局壊してしまうのですが、そのことによって暴走してしまうノーチラスから脱出するところで分岐です。ノーマルだと主人公一人を先に脱出させ、インピーは残ってノーチラスをなんとか被害を抑えて墜落させようとします。試みは成功しますがインピーは帰ってこなかった…というもの。トゥルーだと二人で協力してノーチラスを止めます。その後はサンから譲り受けた屋敷で、仲良く二人で月へ行く実験を続けるというもの。この二人ならいつかいけるのでは、という希望に満ちたエンディングです。

お調子者な機械技師。彼のおかげで一味の雰囲気は格段に明るくなったと思います。暗いわけじゃないけど基本くそまじめぞろいだと思っているので。

インピーは初対面から主人公を「姫」と呼んだりナンパっぽい軽口をたたいたりするんだけど、人付き合いのよくわかってない主人公からすると(最初は警戒するでしょうが)こういうよく絡んでくれる社交的な人に懐くのは自然な流れじゃないでしょうか。

だから押せ押せのインピーを天然であしらってた主人公が、だんだんそれに応えるような反応を取るようになったとき「インピーよかったね…」と謎の目線でほのぼのしました。

作中でも主人公が言っていますが彼はおそらく「世界で一番やさしい人」。そして強い人でもあります。吸血鬼の生まれであり戦争の被害者でもあるインピーは、攻略キャラの中では唯一奪われ続けた立場です。

※ネモも似たような立場ですが、彼の場合兵器の破壊力の方に囚われてしまい、危険思想に染まった結果周囲や師であるアイザックにも認められず孤立していたようです。今回の件も承認欲求から起こした模様。

しかしインピーは自らの師匠を科学兵器によって奪われても、絶望しませんでした。ただ「科学はそういうものじゃない、もっと希望と夢にあふれたものだ」ということを世界に証明するために月へ行くことを目標にします。そんな彼だからこそ自分の出自を知って落ち込む主人公への「君は科学の子だ。純度100パーセント、人の夢と希望でできている」というセリフがいきてきます。このシーンは好きですね。初周インピーだったので、あーこういう仲間がいる一味ならどのルートでも主人公大丈夫だわ、と謎の安心感を抱きましたw

またインピー√だとホロロギウムが欠けた時に一時的に毒素が弱まり、触れることが可能になるんですよね。それを知ったインピーは速攻手を握ってくるのですが、そこを踏まえての同じシーンでの主人公の「この人が私に愛とぬくもりを教えてくれる」という台詞も好きです。

 

 

 

f:id:ayahata_pulep:20160331205900p:plain

エイブラハム・ヴァン・ヘルシング (CV.諏訪部順一)

フィーニスを倒して小休止した矢先、今度は「AZOTH(アゾット)」なる謎の人物が糸を引く連続凶悪事件が勃発します。事件を止める代わりに主人公の身柄を要求していること、またフィーニスとヴァンしか知らない事実を知っていることで、AZOTHは彼ではないかと推測するヴァン。ヴァンはかつて黄昏に所属し工作員として吸血鬼たちのコミュニティに潜入したことがありましたが、彼らと時を過ごすうち敵対する意味はないと判断、フィーニスに進言しましたが却下され、それどころか家族の命を人質に取られてしまいやむなく戦争に参加したという過去を持ちます。その時の働きで英雄とまで呼ばれますが、彼の家族は結局殺されており、このため彼はフィーニスへの復讐を第一に動いています。その後実際に生きているフィーニスを目撃し、またAZOTHの手駒の一人が自分に恨みを持つ吸血鬼であったこともあって、ヴァンはこれ以上主人公を巻き込むまいと遠ざけてルパン一味ではなくかつての上司であるアレスターと行動をとることが多くなります。フィーニスのいるらしい大聖堂に乗り込んでいった二人を追う主人公たち。ヴァンは彼を撃ちますが、AZOTHの正体はフィーニスではなくアレスターでした。アレスターはそれだけではなく、過去ヴァンの家族を人質にとり、殺したのも自分であると暴露します。彼は人の死や恐怖に美を感じる異常者であり、ヴァンは唯一の自分の同類となりうるのではと考えて、秘密裏に彼にヒドゥン・ストレングスという非人道的な肉体強化(ただしその代わり精神的に異常をきたす)を施し長期にわたって暗示をかけ続けた上で一連の出来事を仕組んだのでした。アレスター本人は追い詰められて自殺したものの、ヴァンはその暗示によって主人公を敵と思い込み殺そうとします。主人公の呼びかけによって一瞬正気に戻ったヴァンは、主人公を守るために自らを手にかけ……というところで分岐です。

ノーマルだとそのままヴァンは死んでしまいますが、トゥルーだとそのまま生存。吸血鬼の生き残りと人間の仲介を行う外交官の護衛になることで、間接的に彼らの保護のために動く……というエンディングです。

ヴァンは過去の経験からとにかく仲間を危険な目に合わせまいと「お前には関係ない」と主人公を遠ざけようとします。キャラクターの方が追いかけてきたインピールートとは対照的で、主人公がヴァンを追いかけるルートになっています。正直いつ主人公はそこまでヴァンを好きになったんだろう?と(これはヴァンに限らずですが)思ったのですが、大けがしたときにぽろりと素が見えたりするのでそういう普段強いキャラの弱音にきゅんとしてしまう人にはたまらないのかも。

私としては「関係ない」が出るたびに「関係ないことあるか!こっちはもう充分関わってるんじゃ!」とか「お前の都合だってこっちには関係ない!」と机だんだん叩きながらやきもきしていたのですが、そんな感じのことをまんま主人公が言ってくれて非常にすっきりしました。そこで今まで塩対応だったヴァンが「大切だから遠ざけているのに、なんでわからないんだ!」と感情をむき出しにするシーンは、声優さんの血を吐くような演技もあってすごくグッときました。復讐するために生きている、そして父親を奪ったドラクロワ二世と出会ってからは同時に復讐されるために生きているヴァンは精神的に疲弊しています。早く死んで解放されたい、許されたいという願いがずっとどこかにあるように見えました。最後自分を刺した時点で、アレスターもフィーニスも死にドラクロワから復讐は終わりだと告げられていたのになお生きようとしたのは、主人公の存在が新しい未練になったからに他なりません。彼女の粘り勝ちですね。

アレスターに関しては正直プレイ時ずっとポカーンとしてしまいました。( ゜д゚)ナニイウテンネンコノオッサン。誰にも理解されない孤独な人間で仲間がほしい、まではわからなくもないですが、あんなに周到に用意した割にあっさり死ぬんですよね。ヴァンの行く末を見届けることもなく、地獄で待ってるぜ!と言いたげに。そんなものなの?理解者っていうのはお互い生きててこそ存在の意味があると思うんだけど、主人公に首根っこ捕まれたぐらいで諦める程度の願望だったら最初から諦めろや!ってもやもや。もうほんと、戦闘技能あったばっかりに目をつけられたヴァン可哀そう…。このせいでアレスターに関しては、振り返るとどうも取ってつけた感が拭えない。

反対にとても魅せてくれたのが吸血鬼の少年、ドラクロワ二世。彼は戦争当時父親をヴァンに殺されており、全てが終わった後(=当初はフィーニス殺害後)ヴァンに復讐するという約束で一味入りします。しかしドラクロワ二世が危険な時に身を挺して庇ったヴァンに「お前が何の理由もなく父上を殺したとは思えない、何か事情があるなら教えろ」と言える聡明な子でもあります。そしてアレスターに操られてヴァンと戦った時に「お前を殺すほど憎めない、許すほど寛大にも慣れない。もう疲れた、両親のもとに行きたい」と本音をこぼして泣く彼は、結局彼を解放(=殺す)することもできずに場を去ったヴァンを追う主人公に対して、ぼろぼろの身でありながら「これで自分のもお前のも復讐は終わりだ。死ぬな、生きろ」というようなことを言づける器の持ち主でもあります。すげードラちゃんすげー。中々言えることじゃないよ、もう既に王の品格だよ。個人的にはこの作品中一番器がでかいと思う。

話がサブキャラにズレました。プレイ前に何度か「ヴァンだけ不憫」みたいな意見を拝見した覚えがあるのですがなるほど、彼だけ主人公に触れられてない……!主人公の出自その他からは一番遠いルートのため、主人公の体質はそのまんま、毒素もそのまんま。よってルート中もトゥルーエンドでも一切直接の接触はないままでした。全員攻略しましたが彼だけでした。え、FD出るから!FDに期待だよ、ヴァン……!

 

 

 

f:id:ayahata_pulep:20160401024831p:plain

ヴィクター・フランケンシュタイン (CV.柿原徹也)

元英国政府お抱え研究者であった彼は、行方の分からなくなった大量の毒素ジクテリウムを探しています。なぜならジクテリウムを発明したのは他でもないフランであり、彼は当時その発明の危険性にまったく気づけずに(あるいは無意識に目をふさいで)いました。結果吸血鬼戦争に毒ガス兵器として投入されたジクテリウムは多くの被害を生みます。惨状を実際に目の当たりにしたフランは二度と使えないよう措置も責任も取らず逃げ出してしまいます。彼の行為はその時の贖罪でもありました。

手掛かりを探すうちジクテリウムを使ったテロが起こり、フランは再度指名手配されてしまいます。テロは黄昏の仕業であると考えた一味は、このままでは世界を巻き込んだ戦争になりかねないとなんとか女王ヴィクトリアに再接触して危機を知らせようとします。一方主人公の体は地下施設でフィーニスに謎のペンダントを使用されたことにより、体調に異変が起きていました。しかし対峙したヴィクトリアはテロ計画を起こしたのは他ならぬ自分であること、主人公の体はあと少しで本当の怪物となりロンドン中に毒をまき散らすことになると告げます。その上でフランと主人公に自分につくよう持ちかけますが二人は拒否。その場から逃げ出しますが、途中テロに巻き込まれた時に、フランは主人公の毒に対してジクテリウムが有効であることに気づきます。テロを止めるため、主人公を救うため、ジクテリウムの保管場所に急ぐフランですが、そこでは近衛騎士レオンハルトと女王ヴィクトリアとの対決が待っていました。ヴィクトリアの目的を達成せんがため、ロンドン中にジクテリウムを散布する装置を破壊しようとするフランを攻撃するレオンハルト。対してフランは一切抵抗しません。ぼろぼろになってなんとかレオンハルトを説得するフラン。しかし既に装置の発生も主人公の「怪物」への覚醒のタイムリミットも迫っていて…というのがフランルート概要です。もう説明雑になってきてる…。

主人公がフランを信じて待てるかどうかで分岐。ノーマルではフランへの信頼よりも怪物として覚醒して彼を失うことの恐怖が勝り主人公は自害。トゥルーだとまた大切な人を自分の毒で失うという恐怖に打ち勝ち、フランは主人公の覚醒を止めることに成功します。さらにこの時施設から持ち帰ったジクテリウムのサンプルによって主人公の毒素を抑制する薬の開発に成功したフランは、主人公と二人でそれぞれの目的のために旅立った仲間を見送るのでした、という感じ。

フランと主人公はかつて自分の生み出した毒のせいで人を死なせた、という共通の経験を持っています。お互いそのことについて知るのがだいぶ後になってからですが。主人公のホロロギウムはジクテリウムの上位互換=これがなければ存在しなかった物質であるため、フランにとっては主人公も彼の発明の被害者です。これにより(罪悪感から多少強迫的になっているようにも見受けられますが)フランは作中一貫して彼女の毒を取り除くことに積極的です。まだ他人と関わるのに怯えているときに、その原因を取り除いてくれようとする存在がある種救世主のように見えてもおかしくありません。すごい研究者だから信憑性も高いしね。彼の過去をついに知った主人公が「私が生まれたのはジクテリウムのおかげ、ありがとう」と感謝を告げられたのは、何も知らない頃にフランの「優しさ」に救われ続けてきたことも大きいのではと感じました。そしてその台詞でフランも救われる…という単純な傷の舐めあいに留まらない優しさの循環みたいな構図は好きです。主人公がトラウマ(相手の言葉を信じたことにより自分の毒で相手を失う)を乗り越えられるかどうかでエンディングが変わるのもこの流れを汲んでて素晴らしい。そう見るとルート中折に触れ「僕を信じて」と発言するフランですが、そこに込められた思いはちょっとずつ変化しているのかもしれませんね。

うーんここから本当に辛口。フランとのエピソードはそんな感じでメイン二人はぽやぽや可愛かったのですが、問題はこのルートのラスボス、ヴィクトリア。彼女は今回ジクテリウムを使ったテロの影の主犯として登場します。その理屈は「英国はかつての強硬策で各国に恨まれている。いずれ世界戦争が起こったときに手を組まれてきっと負ける。ならばまだ技術力で優位にいる今のうちに戦争を引き起こそう。そのために外国の仕業にしてテロでロンドンを壊滅させよう」というものでした。正直アレスターよりハァ???ってなって頭を抱えました。狂人の理論やん、とかこの人本当に頭いいの?とかずっとぐるぐるしてました。「未来の国民のために今お前たちが死ね」とは、施政者として口が裂けても言っていいことではないと思うのですが。まず被害国への謝罪と補償では。私が頭が悪いから理解できないだけだろうとかまあ時代が時代だから…とかフォローを自分でも入れたけど無理です。この理論は理解できない。なによりヴィクトリアになんだか捨て鉢感が見える。他にも取れる手はあるのに、もう早く女王としての重荷から解放されたい、という感情を主立ってこの選択をしたように見える。「私もテロで死ぬから」は何の免罪符にもならないです。むしろ無責任だなこいつ!という感情を抱きました。モノローグで彼女の過去について触れられてて、そこは面白かったのですが、そんな経歴の人間がこんな策をとるか?とやっぱりとってつけた感がありました。インピールートの彼女は好きだったので猶更納得がいかず。フランと対比させたくてこういうことにしたのかなあ。過ちを過ちで塗り固めるヴィクトリアと、過ちを認めて二度と間違えないよう踏ん張るフラン。そんなフランが真っ向から論破(というには感情論もかなり入ってましたが)してくれたのでだいぶすっきりしました。こういう元々は弱かったり臆病だったりする人が、踏みにじられても綺麗ごとを貫く展開はベタですが、好きです。昔読んでたコミックスに「人は(元々の性質は)綺麗でも正しくもないけど、だからこそ綺麗で正しくあろうと努力する。そこが好き」みたいな台詞があって当時すごく共感したんですが、それを思い出しました。

やっぱりボスキャラの話にそれると長くなる……。ホロロギウムの覚醒中一瞬毒素が弱まるシーンがあること、また薬を開発して毒素を抑制できるようになったことから、キャラクター中でも勝ち組ですフラン。というか他のキャラルートでもいずれジクテリウムを手に入れたフランが薬作ってくれるんじゃないかなーと思うと展望も明るくなりますね。