トランクルームとスレイベル

ゲームの感想 乙女ゲ多め

魔女王 全体感想

ヒットマン引き続きプレイ中なのですが、いかんせん1ステージを遊びつくすのにかなり時間がかかりますので、先に既にコンプリートしていた作品の感想をあげていきます。

今回はPSPソフトの魔女王です。

主人公はファンタジー世界の魔(女)王、攻略対象は勇者一行や主人公の配下などです。常々RPGのラスボスのような攻略対象が欲しいと思っている身としては、主人公の方が魔王でも美味しいと思ったのですが……はい。

続きよりネタバレ付きの作品全体に関する感想です。トータルは満足という感想ですがわりと辛辣なので魔女王大好き!という方は閲覧を控えた方がお互いに幸せじゃないかな、と思います。

それでもお付き合いいただける方はよろしくお願いします。

 

 

 

魔女王 - PSP

魔女王 - PSP

 

先に申し上げておきたいのが、私はこの作品の諸々を了承済みで購入したということです。発売してだいぶ経ってからの購入ですし、感想は色々拝見していました。

なので以下ぐだぐだ書いていますが、文章ほどショックを受けているわけでも、ネガティブな評価を持っているわけでもないですw
それでもわざわざ文章にしておくのは、あとで「どんな作品だったっけ?」と思ったときに読み返して思い出せるようにです。このブログ全てそうなのですが備忘録的メモです。
まあやっぱり「超大作!絶対私の好み!」って期待して発売を待った作品と、「あまり○○は得意じゃないんだけど、ここが気になるな~いい機会だから買っとこうか」って5分で購入をキメたものではハードルも変わってきますよね? そんな感じです。

 

 


なんというかシナリオ重視という方には、あえて勧めたりはしないかな~というタイプの作品でした(;´∀`)
恋愛面以外での、いわゆる「魔女王としてどう生きるか」みたいな部分に注視するとツッコミの手が止まらなくなってしまうので。
ただし何もかもがとんでもなく破綻しているというよりは見せ方の問題なようにも思えます。強弱があまりうまくない。

 

例えばゲーム冒頭で、勇者のパーティが「魔女王に誘拐された王子を救出&魔女王討伐」にやってきます。
しかし王子は誘拐したわけではなく、人間の国から貢物として勝手に捧げられたもの。
主人公がまずやったことといえば「まずは勇者たちの誤解を解こう」と殺しに来た相手との話し合いでした。まあそれはわかります。
当然ですが、敵の親玉にそんなことを言われても勇者たちは受け入れられません。これもわかります。
しかしこの「誤解なのよ!」「信じられるか!」というやりとりがルートによっては複数回あって、もうちょっと建設的な話し合いは出来ないのか、せめて諦めるか割り切るか出来ないのかとプレイしている身としてはぐったりしてしまうのです……。

だいたい王子を誘拐したことは誤解だけども魔族の体面を考えると結局返還は出来ないし、そのうちに王子を生贄にしなくてはならない事情が出てくるのであながち誤解でもなくなってしまうんですよね。なのに主人公はまだ「誤解さえ解ければ~」とか言ってて、もどかしかったです。もう問題はそこにないと思う。

 

そもそもこのゲーム、主人公の置かれている環境が難易度エクストリームハードモード。
・主人公は突然王座を譲られた新米魔女王だが、魔族社会は実力主義なのでまだまだ魔王として認められていない
・しかも主人公は魔族の中では異端の親人間派で、ゆくゆくは融和政策を取りたいと思っている
・なのに最近の魔物 (魔獣) による人的被害の増加etcを魔女王のせいにされ、人間の対魔族感情は悪化の一途
ここからどうにかして人間たちの誤解を解き、魔女王としても認められようって……無理ゲー!

 

どれほどの高度な政治的手腕があればこれらを解決に導けるのか、私程度には想像もつきません(笑) それを考えるとこんなハードモードで頑張っている方だとは思う。

主人公も魔女王として書類仕事や視察をしているというテキストは入るので、仕事は真面目にやってるんですよね~。
でもそれ以上に勇者たちのもとへノコノコ出掛けて行っては、剣を抜かれてため息つきつつ帰還……というシーンが何度も繰り返されのでそっちの印象が強烈すぎる。
対話を諦めないことは大事と言うものの、「今やるべきことはそれか? もっと有効な手段があるのではないのか?」とか考え出すとドツボにハマります。
別に政治シミュレーションをやりたいわけではないので、リアリティがあればいいというものでもないですが、問題はこれだけの難題がEDに近づくと急速に解決すること。
ルートによっては「貴族たちを頑張って説得したらなんとかなった」みたいな一文であっさり片付いてしまいます。もう畳み方が雑~(;´・ω・)
この辺はルートによって差がすごかったので、どのルートにもせめて納得できるような辻褄合わせが欲しかったです。

 

恋愛面も急展開が多めでした。
特に攻略対象がいつ主人公を好きになったのかわからないルートが複数存在しました。
主人公はモノローグで「どういうところを好きになった」と語ってくれるのでまだいいのですが、攻略対象によっては「好き」と告白された途端「俺も!」と態度が急変したり。
マイナススタートから始まる恋が好きなので期待していたのですが、何とも言えない残念感を味わいました。
全体的に「精神的な交流をじっくり楽しむ」というよりは、「ベッドに押し倒した時に、このキャラはこういう甘いセリフを囁く」みたいなシチュエーションを楽しむ系でした。
この辺は個人的な好みによるものが大きいと思うので何とも言えませんが、魔王と勇者、魔王と配下の障害の多い恋を描くには少々不向きだったのかも?

あと個人的には「このキャラってこういうこと言うの!?」とか「こういうことするの?」みたいなギャップを描くのがうまいメーカーさんだと思っていて、ただ今作に限ってはそれ含めてテンプレートにおさまるというか予想のつくキャラばかりだったのが非常に残念でした。

 

とはいえ1人でもキャラ萌え出来れば、こういうシチュエーション系って強い。
特に私が今回購入を決めた理由は「とにかくヤバいやつがいる」という感想を拝見したからで、それが期待通り私のツボに入るキャラだったので、もうそれだけで満足でした。
「これはこういうもの」と理解したうえで萌えられるキャラがいれば、普通に楽しかったです。

 

 

次は魔女王のキャラ別感想が入るかヒットマンのサピエンツァ編が先か……。総評はあげるか迷ってます。多分8割この全体感想と同じ内容になりそう。

エクステラリンクも発売しましたし、 これらのうちどれかが上がると思います。

お付き合いありがとうございました。

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