トランクルームとスレイベル

乙女ゲーム(+α)の感想など

吉原彼岸花 彰人・惣一郎ルート感想

大分前にプレイしたけど感想書けてないものをいい加減に書こう!期間中。
まずは吉原彼岸花
 
既に(だいぶ前に!)感想上げてる2人は、バッドEDはきっちりバッドしてるとはいえ比較的可愛らしかったり爽やかな面が多かったのですが、今回2人と時雨さんは「業」という文字がのしかかってくるようなシナリオでした。
ネタバレありますので、大丈夫な方だけ続きから読むクリックお願いします。
 

 

 

神楽屋彰人 (CV髭内悪太)

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主人公のいる遊郭「桜華屋」の常連で、主人公とも顔なじみの札差(金貸し)。
ただし主人公には何故か嫌味な態度を取る人です。
珍しいのは客なら誰でも立てようとする主人公も、彼に対してはツンデレ気味なこと。
彰人さんの傲岸不遜で乱暴な言動や拝金主義(とは少し異なるようですが)部分が本質的に理解できないらしく苦手意識丸出し。このため中盤以降は惹かれていっても素直に認めません。
彰人さんの方はというと資産目当てで媚びてくる人間にずっとうんざり&虚しい気持ちを抱えていました。その辺の痛いところを幼い主人公にずばっと突かれた過去があります。そこから反発しつつも気になっていたようです。
以来ツンデレ同士の意地の張り合い、という感じ。昼だろうと夜だろうとマウント取り合ってるのは面白かったですが、もっと肩の力抜こ…とも思いました。
 
ただ彰人さんはどちらかというと、「主人公の生意気なところも含めて気に入ってるけど、自分は嫌われているのに相手への好意を認めるのは癪に障る」という感じ*1なので主人公がちょっとデレるともうデレデレです。
何も欲しがらない主人公が、珍しく探していた根付(ストラップ)が見つからなくて手彫りで作ったり、尽くすタイプ。
と、甘くなってきたところでそのままではおわらない吉原彼岸花
郷里にいるはずの主人公の両親は借金苦でとっくに亡くなっていること、その借り入れ先が神楽屋であることが判明。
当時の神楽屋の激しい取り立てに耐えられず、両親は数年前に自殺していました。
年季が明けて両親に会うことを支えに頑張ってきた主人公は激しく動揺し、彼を拒絶してしまいます。
拒絶し続けるか、話し合いの場を持つかで分岐。前者だと監禁バッドED、後者だと和解してハッピーEDですね。
 
バッドEDでは主人公を強引に傍に置くことには成功するんですが、結局彼女は発狂し
てしまいます。ある意味一番遠くに行かれてしまい、対して彰人さんは「それでもいい、今が幸せ!」と開き直れるほどには狂えないという。
ほか、同じくお金を取り立てられていた別の遊女に刺されて、彰人さんが死んでしまうEDもあります。
 
彰人さん、主人公以外には割とマジで酷い男なので、それまでの行いが返ってきたかのような真相・バッドEDは、こちらが納得してしまうところがある分気持ちも重くなります。そうなるかーだよねー…と脱力してしまう。
「人はそう簡単に変われない」という前提で見ると、バッドの流れの方が自然に見えてしまって複雑な気持ちになりました。
一応彰人さんは直接取り立ててたわけじゃないし、このことを悔やんでそれからは再び同じことが起きないよう心掛けていた、らしく。そこを踏まえて、ハッピーEDでは主人公も心の整理をつけることができた感じです。
でも妊婦は安静にさせてあげてください、彰人さん…。
ツンデレペロペロ(^ω^)とか言ってたら、すごく重たい腹パンくらったような彰人さんルートでした。
 
 
 
 

伊勢屋惣一郎 (CV佐和真中)

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表のメインと言ってもいい廻船問屋さん。
というのも彼は序盤に登場する例の幼馴染です。まだ実家で暮らしていた頃の主人公と結婚の約束をしていた彼ですね。
このルート、主人公の視点だとかつての初恋の幼馴染が立派になって迎えに来てくれるという王道ストーリー。
…で、終わらないのが吉原彼岸花ですけどね!
某ゲームの庭師のごとく真相担当かと思いきや、ある意味では彼もかませでした。この辺は時雨さんのところで詳しく書きます。
他ルートで匂わせるだけ匂わせて告げられなかった正体(幼馴染)について、最初にあっさり告げてくる伊勢屋さん。
かっこよくなってるし優しいし、上客だしで桜華屋としても主人公としても言うことなし。あまりの完璧ぶりに主人公の方が「遊女になった自分は彼にふさわしくないかも」と思い悩むほど。
そんな彼女の不安を伊勢屋さんが解きほぐしたり、なかなか手を出してこない彼に主人公がじれたりと、和やかに話は進みます。
プレイ時、彼の穏やかな態度と、主人公への思い入れ具合が釣り合っていないようで少し違和感がありました。でも過去が判明すると納得です。激情を押隠してただけでしたね…。
あまりに伊勢屋さんに肩入れするようになった主人公を見て危険だと判断した楼主。彼の指示で二人が引き離されることになったあたりから伊勢屋さん自身もちらほらと不穏な空気を漂わせるようになります。
 
伊勢屋さん、ただの廻船問屋ではなく密貿易商人でした。知ってた!!!!
主人公を取り戻したいがためになりふり構わず突き進んできた結果だそうで。
そしてこういう「実はマフィアのボス」的な隠し設定は、他ルートだと盤石なのに自ルートだと足をすくわれるきっかけになる。よく見る。
例にもれず伊勢屋さんも犯行が明るみに出てお尋ね者になります。追い詰められた二人は吉原から足抜けしようとするところで分岐。
 
最初に見たのは、逃亡時に負った傷がもとで主人公が病に倒れ、彼女が助からないならと二人して故郷の湖に入水心中するバッドED。発表時のキービジュアルにもなってたので、すごく印象に残ってました。
上にも書いたのですが、伊勢屋さんは主人公にはずっと優しい兄の(ような)顔でいます。加えて彼側の子供の頃の回想シーンも少ない。なので「子供の頃親しくしてたというだけで、ここまでするか?」という疑問をずっとぬぐえずにいました。
でもこのEDでようやく、わかりました。この人本っっっ当に主人公が好きなんだ(遅い)。
主人公のどこをいつ好きになったのかわからないとか思ってたけど、どことすら言えないほど全部を物心ついてからずっと愛していたのでは、と思ったのです。
他のキャラはルート中想いが募っていく描写があったけれど、彼は最初からガチで好感度マックスだったんだ…。
文章にすると乙女ゲームにはまあまあいるタイプだけど、その想いの強さを思い知らされるこのEDは凄絶な迫力がありました。シーンとしては水中の描写が切なく美しい、静かなものなんですが。
主人公を取り戻すのと同じくらい彼が執心していた「復讐」を止められれば、逃亡しつつもイチャイチャしてるハッピーEDなんですけど、このバッドEDに持っていかれて正直「幸せな結末もあってよかった」以外の感想が残ってない…。
そういう彼の背景を知ると他のルートで別の男に主人公をかっさらわれる伊勢屋さんについて考えてしまって、ホント、胸が苦しくなる。あまつさえバッドEDで主人公が振られたりひどい目にあうやつなんか、もうね…。
なので私の中で彼は不遇枠です。強く生きてほしい。
あと3P系のもう一つのバッドEDや時雨さんのとあるルートを見る限り、彼はNTR属性持ちなのではとも思ってます。憎い男に抱かれる主人公に燃えるタイプだよね???(風評被害)
しかし伊勢屋さん見た目がすごく良かったです。
こういう正統派の美男子~みたいなキャラデザが個人的にハマることはあまりない*2のですが、絵柄との相性なのか見惚れるほど好きでした。立絵からもうかっこよくて素晴らしかったです。
 
 

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*1:すごく好きなタイプのツンデレです

*2:例外はそれこそ某庭師くらい