トランクルームとスレイベル

ゲームの感想 乙女ゲ多め

ペルソナ5 一周目クリア

ようやくクリアしました!

ペルソナ5 - PS3

ペルソナ5 - PS3

 

 夕方過ぎEDロール見た後、一人頭を抱えていました。これはどうしたものかどう書こうか…。
一周クリアしての感想を書きたいと思います。
具体的なシナリオの内容には触れないつもりですしぼかしますが、ラストに感想は書いていますのでご注意を。
※ペルソナシリーズは3からのプレイヤーです。以前のシリーズ作品にもちらっと触れたりします。

 簡易感想


以前あげた記事でシステム面等に言及しているので、それぞれの項目を数行でさくっとまとめます。

シナリオ:何とも言い難い。
お話としては一応の決着をみていますし、あとは個人の好き嫌いでしょうか。これに関しては後述します。

キャラ:良かったのではないでしょうか。
まだコープ(コミュ)半分残してますので断言できませんが。メインストーリーにおける仲間のノリはP4に近いです。コープランクをあげるとそれぞれのキャラで異なる恩恵が受けられるようになったのは素晴らしいです。今回の主人公は驚異の(反転して下さい)9股可能。

バトル:かなり良かったです。
ダンジョンのいい意味での複雑化、ボタン割り当てをフルに使って操作過程を減らしたことなどで、3・4に比べて疾走感や快適度は上がっている気がしました。

ボリューム:良かったです。
ノーマルでプレイ時間約100時間でした。ボリューム厨なのでこれは大満足。

BGM:良かったけど…
今回は結構(シリーズ比)シックというかおとなしめの印象でした。歌があまり目立たないというか。予告状出した後の勝利確定みたいなBGMが好きです。

システムその他:良かったです。
カバー(ダンジョンでのステルスアクション)時のカメラワーク以外では特に不満を感じるところもなかったです。UIや怪盗アクションを魅せるスタイリッシュ演出はさすがだなと思いました。

 

 

以下主にストーリーに関する感想

※ネタバレ度が強いかな?と思う付近は色変えてます。反転してご覧ください。

プレイ時間約99時間40分、最終レベルは78でした。
コープ(コミュ)関連はボロボロです(笑) 自動でマックスになるものも含めてマックスに出来たのは6割にも満たない。
ペルソナ全書と人間パラメータは二周目に持ち越せるだろうと予想してましたので、そこを重点的にやるつもりが、人間パラメータは優しさがあとちょっと足りませんでした。というか予想より最終行動可能日が早かった。
基本その時に目についた行動を起こし、あとはダンジョンに(プレイヤーは)ずっといました。
ボリューム厨には嬉しい大ボリュームでした。最近のJRPGって10~20時間で終わるものが多い気がするので。
今回自動イベントなどでプレイヤーの拘束度が高いのですが、それに関しては個人的には特に気になりませんでした。
というか限られた時間でいかに効率的に動くか!みたいなのが苦手な人間なので、選択肢減ってちょっとありがたいくらい。
総合して人気シリーズ続編名に恥じないかなりのクオリティだと思います。
個人的には100点満点中76点ぐらいかな。足りない部分はほぼストーリー面です。

では肝心のストーリー部分を。不満・愚痴が増えますので嫌な方はここでバックプリーズ。
まず大前提として面白くないわけではないです。ストーリーに関してもクオリティは一定以上。
前シリーズと比較してより良いものをと望んでしまう心理と個人的な嗜好により上記点数となっています。
以下反転してお願いします。
色々とひっかかった部分はあるのですが、一番は怪盗団のスタンスにあります。
使命が与えられたり防衛行為の要素が強かった3・4と比べて、怪盗行為の必要性はそう高くありません。
にも拘わらず「世直し」を行うと悪党は強制的に改心≒善人になるよう洗脳(に見える)されてしまうわけで、影響はとても大きいです。悪党側(本物)に防衛方法がほとんどないのも地味に気になります。生活してたらいつの間にか心の中に侵入されていたとか怖い。またターゲット選出方法も彼らの思考も、義憤に駆られて、というより私情・私怨の面が強いように見えます。あくまで身内間の満場一致ルールにどれほどの抑止力があるのか…。
このように行動原理と結果の重さが釣り合っていないように思えるので、プレイヤー(私)としては心置きなく怪盗行為に没頭することができない。
これに関しては「自分たちだけで決めた定義があやふやなルールによる法外の罰は私刑(リンチ)と変わらない(要約)」という作中のとある人物の意見が私の自論に一番近いです。
私情・私怨による復讐物語もお話としてはアリだと思いますが、問題は怪盗団が「正義は自分たちにある」と思っていること。
彼らが自分たちの行いの重大さ、ある面での身勝手さを自覚済みで、汚名をかぶってでも己の信念を貫く!という人*1たちなら心から応援できたと思います。あるいはその鼻っ柱を一度ぽっきり折って、自分たちを見つめなおして再起、ということなら納得できました。
でもそうじゃないです。犯罪者集団と揶揄する大衆に正しいことをしているのに!称賛されないのはおかしい!と全員で憤ってしまう。立件はできなかろうが犯罪行為をおかしているのに違いはないのに、どうもメンバーはサークルじみたノリでいるんだよなあ…。
一応(詳しくないけど)ピカレスクロマンの一定型として、義賊的な「権力者は悪!(窃盗してても)やり返してくれる盗賊が正義!」というものがあると思いますが、それにあてはめる/その方向でいくには人物造形・舞台設定が現実に近すぎます。なにより作中メンバー含め色々な人物が「怪盗団はこれでいいの?これは間違ってないの?」という疑問を投げかけてきます。プレイしている方としては、もっとエグかろうが明確な「ペルソナ5の答え」を出してくれるものと期待してしまいました。
最終的に曖昧*2というかありがちな答え(と私には思えた)になってしまったのは、主人公=プレイヤーだから解答を避けたのか、後半怒涛の展開で霞んでしまったためか。アトラスゲーは好き嫌いが分かれると聞いたことがありますが「結論の極端さによって振り落とされる人がいる」という意味だと思ってたので、後味良く万人受けするEDにしたのが裏目に出ているというか。非常に残念でした。
クリアして調べましたが、私が見たノーマルED以外に真相EDはないようですし。
※もちろんこのEDですっきり終われた!という方も多いと思います。
とはいえ、パレス攻略時からずっと苛立っていた無責任な彼らとの対決をしっかり書いてくれたのはありがたかったですし、
某深層と例の部屋との対比はさすがだなと思いました。
(反転終わり)
ぐだぐだ言いましたー。
本当に期待していたし全体的に面白くはあったので、懸念点に引っかかりすぎた自分が無念です。心底面白かったー!!!ってしたかった…。
とりあえずゆっくり二周目いって、シリーズ他作品もやろうと思います。評価変わるかもしれないし。
お疲れさまでした。

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*1:無意識に洋画バットマン ダークナイト的ダークヒーロー像を望んでいたのかもしれない。

*2:ラスボス倒した!がメインで彼らの正義についてはふわっとしていた気がします