トランクルームとスレイベル

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三国恋戦記 仲謀軍キャラクター感想

下天の華の時も思ったけど、みんな魅力的なのに差別化できる語彙力がないって辛い…!

苦戦しまくった三国恋戦記仲謀軍感想です。

現在コミカライズ連載中ですね。基本的にコミカライズは追いかけない方なのですが、この方のは全部集めてます。さて誰オチになるのか。

ネタバレOKな方のみ続きからどうぞ。

 

 

仲謀 (CV森久保祥太郎)

三国恋戦記~オトメの兵法!~

私は三度の飯よりツンデレヤンデレが好きなのですが、彼はベスト5に入るツンデレです。
最初の選択肢でもありますが、主人公と仲謀が(文句を言い合いながらも)「いっしょに成長していく」感の強いルートです。
同じ年代のためか、主人公が三君主の他二名より態度に遠慮がないんですよね。そこが無礼に見えてしまうかもしれませんが、現代の女子高生らしさを強調したかったのかな、と一応私は納得しました。
仲謀は俺様系で横暴な振る舞いも目立ちますが、非は素直に認められるなど孫家当主としての器や覚悟はきちんと持ってます。
そしてまだ成長が足りない部分を主人公がずけずけ刺す(笑) 「自分を上に置かないと物も言えないの?」とか「孫家の悲願はわかったけど、仲謀自身のやりたいことは?」とか。
それにより最終的に亡き父や兄の目標であった孫家による中原平定ではなく、玄徳軍と手を取り合うという仲謀ならではの形を取ることになったので結果オーライ。ちょっと主人公に影響されすぎではとも思ったけど!
恋愛面は「意識しすぎて素直になれない」系、甘酸っぱい青春ましましのルートでしたね。
足痛めておんぶしてもらったり、雨宿りで暖取るのに背中をくっつけるたび真っ赤になって、二人とも可愛いったらない。
ルート終盤、主人公はやっぱり「仲謀軍にいろって言う理由は本だよね」ってうじうじしてるし、仲謀は「自分が一緒にいたいからいろ、言わなくてもわかれ」と意地を張ってる。何度も言いますけどこういうベタなすれ違い大好きです。天丼上等です。ベタな展開はしつこいくらい繰り返してくれる方が好きなのかもしれません。
からの事故チュー→「泣くほど俺のことが嫌か?」「嫌いじゃない」→「じゃあもう好きってことにしとけよ」ですよ!!
しとくよ!!!ってなりました初回。
あとは理由があるとはいえ仲謀の申し出を何度も断る主人公に、仲謀も何度も迎えに来てくれるのも地味にポイントが高かったです。思い切りもよさそうなので「もういい」と諦めそうなのに。というか尚香の振りをした婚姻シーンで実際に一度「もういい」と発言しているのに、結局また迎えに来てくれるんですよね。その辺強い執着が見えて良かったです。

 

 

 

公瑾 (CV諏訪部順一)

三国恋戦記~オトメの兵法!~

初回プレイ時仲謀やその他ルートで「こいつ……」って腹立たしくなりながら攻略した気がします。
2回やってダメだったら即攻略サイトさんを参照した気がするので、十万本の矢*1よりそっちの方が記憶に残ってますね。
いつも笑顔のポーカーフェイスで、主人公のことも内心嘲笑ってそうで、難題を吹っ掛けたり的確に嫌な横やりを入れてくるんですよね…。乙女ゲームだし攻略対象なので他ジャンル作品より嫌悪感控えめですが。
公瑾ルートは、そんな有能だけど嫌味で主人公なんかまるっきり眼中にない年上の男性が、最終的には跪いて主人公を引き留めるようにまで落ちる過程を楽しむルート(イメージ)です。書いといてなんだけど語弊すごそう。
そこまで落ちてくると最初の態度も何のその、可愛く見えてくるのが乙女ゲームの不思議というかなんというか。最終的には面倒だけど可愛い人で落ち着きました。
しかし次の隠しルートでまた見せるヒールっぷりに複雑な気持ちになるという。
たぶん公瑾さんはこのゲームで一番面倒くさい人ではないでしょうか。
というのもゲーム開始より以前に、公瑾は仲謀の兄であり盟友であった伯符*2を亡くしています。ちょうど仲違いしたままだったこともあり、参謀として彼を死なせてしまった後悔もあり。その贖罪として「伯符の夢だった孫家による中原平定を叶える」ことしか考えてません。そして目標を達成するためには自分だろうと他人だろうとどうなっても構わない、と捨て身なやり方を取ります。なんとも生き急いでいる感じ。
主人公は矢傷に倒れてうなされる公瑾さんを見て彼の心の傷を知り、放っておけなくなります。けれど何度本を使っても本人がその調子なので、彼が死んでしまう未来を避けられない。おまけに公瑾さんに避けられるようになってしまいます。
余談ですけどこの時、再プレイゆえの緊張感のなさのためかエアーマンが倒せないが脳内でずっと流れてて困りました。
それでも諦めない主人公に、最終的に公瑾さんは剣を突き付けてくるのですが、ここで「私は公瑾さんが好きです、それで楽になるなら斬ってください」と言ってのける彼女は乙女ゲームの主人公ぽくてたいへんよかったです。らしさもなにも「乙女ゲーム主人公」なんですが、ヒロイン力というか。決めるところで決めてくれる、ここでこういうこと言われたらそりゃ惚れるわ、みたいな子が好きなんです。
公瑾さんが彼女を遠ざけていたのは「これ以上そばにいると手放せなくなって判断も鈍りそうだから」なのでこの攻撃はすごい効きます。
ラスト「さみしいけど終わること終わったから帰ります」という主人公に、「え? 全部終わったんですか?本当に?私のこと好きだって言いませんでした?」とわかりにくく引き留める公瑾さんは最高に格好悪くて、でもそこがよかったです。
他に好きなシーンは過去から帰ってきて、喜びのあまり抱き着いてきた主人公を一瞬抱きしめ返そうとして、はっと我に返り、そっと手を下すアレ。この時すでに結構好きだったんですね。差分最高でした。
あとは調弦のシーン。主人公が玄徳さんを褒めるたびに変な音が出るという。こういう一見わかりにくいキャラの内情を覗かせてくれる演出は粋だと思います。

 

 

 

隠しキャラ (CV???)

もう名前出してもいいだろう…と思わなくもなかったですが、一応。以下思いっきり名前出てます!
公瑾EDを迎えると彼のルートに入れるようになります。名前は早安、CVは岸尾だいすけさんです。
初回プレイ時は「えっこの子も攻略できるの?」とびっくりした記憶があります。これまで他ルートでほとんど出てきませんからね…。玄徳さんルートでは完全に敵でしたし。
プレイしてみるととにかくそっけない。与えられた任務に疑問も持たずただただそれを遂行するだけ。
というのも早安は実は仲謀の腹違いの兄弟。しかし本妻の子ではなかったため、その存在は隠されてきました。
母親も早くに亡くし、何者でもない存在になった早安に居場所をくれたのが公瑾さんです。それ以来彼は刺客だったり仲謀・尚香の影武者として危険な任務についていたようです。公瑾の命令を疑うことは再び居場所を失うこと、と考えて感情を殺して生きてきた模様。
主人公とも接触する気はこれっぽっちもありませんでしたが、例の過去へ飛ばされるときに(主人公の見張りを命じられて)部屋の近くにいたことが仇になって巻き込まれてしまいます。
元の時代への帰還という目標達成のためなら手段を選ばない早安に、主人公は戸惑い、止めます。言えば止めてくれますが、非効率だし理解できないと感じる早安
そういう小さな衝突を繰り返し、人形のようだった早安が少しずつ感情を見せてくれるようになります。このころになるとぶっきらぼうで可愛い少年です。
ラスト、主人公に尚香に化けての玄徳暗殺計画を見破られ、そのことで公瑾さんには主人公の処分を命じられ、早安は選択を迫られます。自分自身を見てくれようとする主人公を選ぶのですが、あれだけ絶対的存在だった公瑾さんに「こいつは誰にも触らせない、あんたであっても」とはっきり言ってくれるところに成長が見えて良かったです。
EDでは意外としっかり身を立てて驚きました。早安の方が年下、ですよね?
これまでの知識や技術を生かして薬師のようなものをやってました。抑圧されていた環境から解放されて、本来の性格に戻った(と思われる)早安は愛情表現も素直で、甘さも増してました。
彼に関しては本当に主人公いないとどうなるのか心配なキャラ(作中何人かいますけども)なので、個別EDが幸せ満点なのがせめてもの救いでした。

 

次回玄徳軍後半戦、のまえにもしかしたら「輪華ネーション」と「文豪とアルケミスト」の感想が入るかも。

 

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*1:フラグが立ちやすく自力で攻略すると公瑾ルートに入りやすい。そのため何度も集めさせられた!と一部ではネタになってます。

*2:最新作魁の攻略キャラになりましたね!