トランクルームとスレイベル

乙女ゲーム(+α)の感想など

【総評】 悠久のティアブレイド

××マシンゲーティアブレイドに始まりティアブレイドで終わる。

 先に書きあがったのでこちらから。

追記からなるべくネタバレしない総評です。

汝、鋼の刃となれ、少女の宿命を断ち切るために-
最終戦争で大地が荒廃した遥かな未来。
大気汚染により、人類の寿命は半分以下となっていた。
……そんな時代、 スラムで暮らす少年シュドは謎の逃亡者アタルヴァと出会い、彼から1人の少女の話を聞かされる。
その少女の名は【イヴ】。
古代人が遺した巨大地下シェルター【ネオスフィア】で、管理AI【クレイドル】と共に3000年もの時を生きるその少女は、 とある禁忌の力をその身に秘めているのだという。
それを知ったシュドはその力で地上を浄化すべく、アタルヴァと共に地下のネオスフィアへ向かうのだが、 少女との邂逅を果たした直後、軍の襲撃を受けてしまう。
……軍の巨大な人型兵器の力に、為す術ないシュド達。
しかしその時、少女の危機に呼応するかのように、 純白の人型兵器【ティアブレイド】が少年達の前に姿を現した……。  公式サイトより。  

 

巨大ロボット×SFモノというのが目新しいオトメイトの新作、悠久のティアブレイドフルコンプしました。
攻略対象5名+トゥルールートという構成で初周に4時間半、二周目以降2時間半ほどかかりました。
EDは各キャラHAPPYED、TRAGIC(悲劇)EDが一つずつ。一名のみTRAGICがない代わりにHAPPYが二種。それ以外ではBADEDが二つ、TRUEEDが一つ。合計13個。一度EDを見てしまえばパートジャンプで好きな章から始められるので回収も楽です。
異色の要素をきちんと内容に反映しつつ、王道の乙女ゲームに仕上げた上綺麗にまとめています。ただし設定が良いだけに、恋愛イベント関連はもっとしっかり欲しかったです。

 

 

 

熱いロボットバトル×割とがっつりSF、それらとバランスを取る美麗なCG

タイトルに冠されている通り、本作では重要な局面で巨大ロボット「ティアブレイド」での戦闘を要します。また一部登場人物の秘密や世界観はSF要素がふんだんに盛り込まれています。
ただしこれらは「きちんと要素を入れつつも難しくない」ラインを保っていて、普段これらのジャンルに親しまない方でも大丈夫です。むしろ初心者さんの方が楽しいかもしれません。
またスチルや一部背景はむしろファンタジー調で大変美麗でした。青みがかった光の表現や淡い色調、動きのある構図はかなり好みです。これらが前述の暑苦しく堅く見られがちな要素(偏見ですが)と乙女ゲーム要素のバランスを上手く取ってくれていたように思います。
W原画と聞いていましたが、違和感はとくにありませんでした。

 

 

 

甘く切ないが「短い」イメージの恋愛要素

SF要素がキャラクターたちの抱える事情に密接に絡んでいて、個別ルートにそれがきちんと活かされていたのは大変好みでした。
何もかもネタバレになってしまうので詳しくは控えますが、各々かなり重たいテーマを背負っていますので、ただ甘いだけでは終わりません。切なくなったり考えさせられながらのプレイになりました。
ただし最初に書きましたように初回プレイは4時間半。そこに戦闘や世界観の説明が入る+(分岐自体は早いものの)個別ルートらしい展開になるのは全体の3分の2を過ぎてからですので、どうしても尺的な物足りなさを感じます。あと全体的に初期好感度が高め。
テーマが好みなだけに、もっとイベント数を増やすなどじっくり積み上げられてきた何かがあれば、さらに心に刺さったのではないか…と個人的には大変惜しく感じました。

 

 

 

美しい箱庭の物語

購入を考えられている方に若干のネタバレになるとわかっていても一つ申し上げておきたいのが、これはあくまでネオスフィア内のお話であるということです。
設定的にはそれこそ世界の存亡に関わるほど壮大ですが、世界のあちこちを旅しての冒険譚などにはなりません。
閉じられた世界の中で何も知らずに過ごしてきた少女が、運命の一人と出会って巣立ちを迎える王道ボーイミーツガールものです。
また、設定を考慮すると仕方がないこととも言えますが、ストーリー本筋の一番重要な骨子の部分は全員同じです。中盤までは展開もほぼ同じです。
そのあたりはご注意ください。

 

 

 

まとめ

☆3.1。

「好みではなかった、萌えなかった」ではなく、「もっとがっつり掘り下げてくれたら絶対めちゃくちゃ好みだったのに!」という残念さが勝ってこの評価です。
終わってみてゲーム全体の体感ボリュームを考えるとちょっと短いかな、くらいなのですが、それぞれ抱える悩みを処理するにはあまりにも個別ルートの尺が足りなかったと思います。テーマがテーマだけに。
EDの後を描くFDもいいですが、キャラクターたちの本編中の心情を補完するノベライズが出たら全員分買う。
私にとってはそんなゲームでした。

 

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