トランクルームとスレイベル

ゲームの感想 乙女ゲ多め

【総評】百花百狼

 

まだ総評書いてなかったんかい!と自分に突っ込みながら*1急いで書いています。

実は現在PSNのフリープレイの配信タイトルにこちらが来てまして。
「私の2017年にプレイした乙女ゲーム」の中でお気に入り1位でしたから、これはオススメしないとと!

PSPlusは1ヶ月514円ですし、ね?
今なら未加入の方は1ヶ月分のお値段で3ヶ月利用権が買えますし、約500円ならDLして損はないかなと思います。
マジでセールスみたいで自分でもうんざりしてるんですが、もし気になっている方がいるならお得に手に入るに越したことないと思って!すみません!

百花百狼の配信は7日までです!気になる方はお急ぎを。

 

以下は感想ですが以前書いた全体感想と内容が重複しているほか、いつもよりも物語の内容について言及しています。
だいたいは公式サイトを基準にしてネタバレかそうでないかを決めているのですが、百花は情報量が少なく、これだとどういうゲームか伝えにくいかも?と思ってしまったので……(;'∀')
またオススメとは言っても、いつものようにポジティブな感想もネガティブなものも入り混じってます。
それでも大丈夫、という方だけ続きよりどうぞ。

 

  

 

百花百狼~戦国忍法帖~ - PS Vita

百花百狼~戦国忍法帖~ - PS Vita

 

 

戦乱の世において独自の発展を遂げた伊賀と甲賀
両忍軍はその長い歴史において、互いを憎み合う敵対関係にあったが、
天正九年、織田信長による「天正伊賀の乱」により伊賀が滅亡。
わずかに生き残った伊賀忍たちは甲賀に取り込まれた。
それから十七年、
戦国時代は終わり、世には久方の平和が訪れていた。
甲賀の長・上野勘道の娘、槐(主人公)は
忍び仕事に出る日を夢見て、日々修練を積んでいた。
そしてついに選ばれた初任務で、
主人公そして里の運命を狂わせる大事件が起きる――。

公式サイトより

REDエンタテインメントとD3 Pオトメ部がタッグを組んだ恋愛アドベンチャー、百花百狼をフルコンプしました。
攻略対象は5名。
初回プレイに3~4時間、フルコンプには11時間半ほどかかりました。
元々Vitaソフトですが、現在はPC版も発売中。
私は以前コメントでお勧めいただきました際に、VitaのDL版を購入しました。

 

 

王道を行く悲恋もの

最初からネタバレ気味ですが、分類としては悲恋ものになると思います。このゲーム。
ストーリーラインはわかりやすく王道でシンプルですが演出がドラマティックで、障害に阻まれた2人の選択を美しく描いています。

主人公は甲賀の里のくのいちですが、お姫様のように育てられた箱入り娘。
しかしようやく命じられた初任務で重大な事件が起き……というのが冒頭部分です。

忍びとして生まれたがゆえの宿命であったり、これまで生きてきた環境へのしがらみであったり、どのルートにおいても主人公に平穏な道はありません。

つまり基本的に窮地に立たされた状態がデフォルト。

そこからなんとか現状を打開しようともがく様を丁寧に描くゲームです。雰囲気はとてもシリアス。

戦乱の世の忍びたちの話、というと予想がつく方も多いかもしれませんが、人死にも結構出ます。
なので暗い雰囲気や死ネタがダメな方は避けた方が吉と思います。

ただ追い詰められた状況で芽生える恋だとか、メリーバッドエンドだとかに萌えてしまう方にはとてもオススメ。
バッドエンドの内容も多彩ですYO!

 

 

見所はキャラクターたちの生き様

人間、ピンチの時ほど本性が出ると言います。
ゲームであってもギリギリに追い詰められている場合の方が、キャラクターの本質を表現しやすい、気がする(笑)

百花ではある種の極限状態での恋が見所の一つです。

箱入り娘で幸せに育った主人公が、現実の厳しさに揉まれて*2ショックを受けつつも成長していく様子しかり、そんな彼女を己の信念に従って(あるいは反して)守ろうとする攻略対象しかり。

この辺の描写が丁寧ですので、キャラ萌えは十分可能でした。キャラ萌えもシナリオあってこそだよね、と改めて思いました。

設定上やむを得ない部分ではありますが、主人公が巻き込まれる事件&その真相はどのルートでもほぼ同じ*3で、一周すれば流れはわかってしまいます。※それでも一応ルートごとに差別化されてはいたと思います。
だからこそ際立つ、各キャラのリアクションの違いや主人公との関係性の変化を楽しんでほしいです。

 

 

乙女ゲームとして最適化された悲劇

上であくまでキャラ萌えとしたのは、シナリオを賛辞するには若干の粗も見えたためです。良作だとは思うけど。
恐らくこのゲームのテーマが「忍びたちの命がけの恋」かそれに類するものだと思われますので、そのテーマに直接関係しない部分は若干納得がいかないというか、説得力が薄いなあと感じる部分もありました。

思うにメーカー的には「乙女ゲームなのだからあくまで恋愛がメイン」ということで、恋愛に集中できるようにそれ以外の部分は詳しく描きこまなかったのかなあと。

とんでもなく目立つというほどでもないので強いて難をあげるならという感じではありますが、細かいところが気になってしまう方にはオススメしにくいかも?

 

 

まとめ

☆4.4! FDが出たら恐らくほぼ確実に買います&というか場合によってはベタ移植でも買うかもしれないレベル。某ルートと某キャラが好きすぎました。
作風、キャラクター、イベントの演出が個人的な嗜好に刺さりまくり、楽しくプレイさせていただきました。
当時久々にわかりやすくキャラ萌えしました。

細けえことはいいんだよ!派の方でシリアス、悲恋、メリバ……そういうのがお好みの方がいたら是非どうぞ!
繰り返しますがフリプは7日までです!

 

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*1:なんかすっかり書いた気になってました

*2:こういうとなんか軽いけどもw

*3:金太郎飴とは言わないけども