トランクルームとスレイベル

ゲームの感想 乙女ゲ多め

図書室で電脳探偵やったりこの世の果てに行ったり

※ちょっと前にプレイしたゲームの感想メモですが、乙女ゲームはありません。
デジモンストーリー サイバースルゥース(Vita)」「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO(Vita)」「図書室のネヴァジスタ(PC)」の3本です。
最近全然乙女ゲームを購入&プレイせずに、それ以外のRPGとかSLGをやってました。
いつものこと。既に途中まで記事上げてるKoAとかStardewValleyとかもそうですね。
タイトル別に詳しく感想を書こう書こうと思っていましたが、そうなると終わるのがいつになるかわからない*1のでまとめて簡易感想です。
ネタバレは基本ありませんし、比較的重要そうなところは白抜きしてます。大丈夫な方だけその部分を反転してご覧ください。
お付き合いくださる方は続きからどうぞ。

 

 

デジモンストーリーサイバースルゥース 

RPGです。サブクエも確認できたものは回収して一周46時間。ボリューム厨も満足。ストーリーやエンディングの分岐はありません。
主人公は性別の選択と名前変換が可能。キャラメイクはなし。
主人公はモーションで感情を表現し、たまに選択肢が出る(けど特に意味はない)タイプのゲームです。

面白かったです。値段以上のクオリティはあると思う。

ざっくり言うと、トラブルに巻き込まれて特異体質になってしまった主人公が、仮想世界と現実を行ったり来たりしながら電脳探偵をやる話なんですが。

電脳探偵って響きがもう中二っぽくていいよね……!

仮想世界は「EDEN」と呼ばれてるんですけど、ぶっちゃけるとサマウォのOZみたいな感じです。監督のことを考えるとデジモンの方が先なのかもしれないけど。

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メニュー画面がもうオシャレ。

ストーリーが二転三転し、先が見えなくて楽しかったです。序盤プレイ時にはまさかこういう系のオチとは思わなんだ。
ゲームオリジナルストーリーなので、デジモンほぼ未視聴の身でも問題なく楽しめましたが、ちょこちょこシリーズファン向けのサービスっぽいものも見られました。

基本は「依頼を受ける」→「ダンジョン内をうろうろして目的を達成する(敵を倒すorアイテムを探す)」を繰り返すシンプルなゲームです。コンテンツも多くないので、システムを把握しやすいです。
お使いゲー大好きなので相性〇でした。

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←現実  デジタル世界のダンジョン→

デジモンも数は多いですが、何も考えずに連れまわしてもガンガンレベルが上がります。育成系はデジモンワールドシリーズの方がメインなのかも。彼らのモーションは多彩で見ていて楽しいです。

難をあげるとしたら、シンプルな内容ゆえプレイスタイルによっては中だるみするかもしれないことと、一部のキャラが強烈(ネットスラングを連発するキャラが複数いるなど)で主人公の影が薄いところかな。
特に後者は、“重要な内容を杏子さんがさらっと説明して終わり”という演出が多く思えたのと“もう主人公ノキアでよくね??”と思えるような部分が途中ちょくちょくあったのが引っかかりました。

目標が一致するのが割と終盤のため、キャラとの仲間意識が薄い”のも。この辺は好みかなとも思うけども。
ひとつ注意ですが、12月14日発売予定の続編「ハッカーズメモリー」に今作の内容も含まれるようです。よって今買うより、少し待ってハッカーズメモリー買った方が結果的にお得ということはあるかも。
余談ですが、都市伝説にありそうなホラーっぽい依頼が複数あって嬉しかったです。雰囲気崩しそうだけど、正直言ってこれ系の依頼もっと欲しかったな~。

 

 

 

この世の果てで恋を唄う少女YU-NO 

ADV。私がプレイしたのはVitaリメイク版です。
いくつか追加ED回収してない状態ですスミマセン(;´Д`) 一通りプレイして25時間ほどでした。

亡くなった父親から謎のメッセージと装置を託されたことにより、住んでいる街の秘密と並列世界の謎に巻き込まれる高校生の物語です。

自宅前や学校など主人公の生活圏を行き来し、ポインターが出る対象を調べるか誰かと会話するなどしてフラグを立て、ゲームを進めます。

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↑探索画面:丸いポインタのところを調べられる。

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↑会話シーン:「見る・調べる」「話す」などのコマンド選択式。

一応一周目は何も見ずにやったのですが、他ルートに分岐するポイントがマジでわからなかった&とあるルートのバッドエンドから抜け出せなくなって攻略サイト様を頼りました。
ヌルゲーマーには難しかったです……。
歴戦のプレイヤーさんプロデュースの洗練されたたくやくんの動きを見てると、“どんだけうろちょろしてんの”とちょっと笑ってしまいましたが。
A.D.M.Sシステムも噂通りすごかったです。
要は*2最近たまに見かける、プレイ中に分岐チャートを参照できるという便利機能なのですが、YU-NOではそれについてストーリー上の理屈がつけられています。すごい。すごいしか言ってない。

他にも、世界観の作りこみとか最後のルートでの伏線回収はお見事でした。
きちんと確認したわけではないので間違ってたら恐縮ですが、各キャラクターの綿密なタイムスケジュール作ってそうなフラグ管理もこだわりを感じて好きでした。

イラストは綺麗でしたが、CGに肌色多めです。しょっぱなからパンチラCG入るからね。事後表現も複数回入ります。
元がR-18の移植作品をほとんどやったことがなくて*3最初びっくりしたのですが、YU-NOに限った話ではなくこういうものなのかもしれません。
まだプレイしていないですが、特典のPC‐9800版の絵柄も雰囲気抜群で好みでした。

攻略対象(?)についてですが、みんな、ある種の男性の理想を詰め込んだような独特の雰囲気があってよかったです。こういうお姉さん好きな人いるよね~みたいな。

これ男性的には地雷じゃないの???とハラハラしちゃうキャラも複数いたけども。

以下ネガティブな感想が入りますので、ファンの方はご注意ください。

 

 

こんな感じで感服させられる部分が多々あったYU-NOですが、いつもの超個人的な問題で大絶賛とはいかずに終わりました。
理性ですごいと考える作品と、感情で一番好きだと思う作品は違うと言いますか。生涯ベスト1とまではいかないですね……。
YU-NOをプレイしてようやく気付いたのですが、私は“世界観や状況変化も大事だが、それに伴う登場人物の心情描写がないと物足りなくなる”タイプの人間だったようです。
YU-NOにも感情描写がないわけではないのですが、たくやくんの思考は私には共感しにくいものが多く、かつ表現自体あっさりめだった気がします。基本熱血でいいやつなんですけど、結構下半身で動いているような部分もあるし。


細かいことですが一部の文章も相性が良くなかったですね。
おそらくテキストについては、オリジナルのものをなるべくそのまま残していると思われます。それ自体は全然構わないのですが、まだるっこしい会話が何度かあって、これがどうしても面倒でした。
適当な例ですがズバリ「来月の文化祭は何の出し物をするのか」と聞けばいいところを、

「あれ、どうなった?」

「あれ?テストのこと?」

「違う、あれだよあれ」

「ああ、部活の助っ人の件?」

「違う」

「予定があえば参加するよ~」

「違うって言ってるだろ!」

みたいに引き延ばしているというか。※本当にこんな感じなんですよ。

味と言えば味なんでしょうが、どういうゲームなのか早く知りたくてやきもきプレイしてたので結構ストレスでした。
あと上で“世界観の作りこみ~”とか知った風な口をきいていますが、物理学量子力学その辺は完全に門外漢ですので、“具体的にどこがすごいとはわからないけど、すごいことはわかる”程度の理解でしたからね、私(笑)
この辺ひっくるめて、私はお呼びじゃないプレイヤー層だったのかもなあとちょっと残念でした。
プロットの構成の巧さとか、設定の練りこみ具合をきちんと評価できるプレイヤーさんが最適と思われます。
でも二周目orPC版には挑戦するつもりです。

 

 

 

図書室のネヴァジスタ 

図書室のネヴァジスタ

図書室のネヴァジスタ

 

ノベルタイプのADVです。ずっと積んでたこちらもクリア。こちらは上二つよりさらに簡易な感想になります。
というのも感情の整理ができてないのです。のめりこみ過ぎて、今感想書いても「○〇好きじゃない。××に酷いことしたから」という“園児かな???”みたいな文章になるので……。
落ち着いたら二周目やって、きちんと感想を書きたいです。
がーっと一気にプレイして、プレイ時間をきちんと測るのを忘れていたのですが、たぶん25~30時間とかその辺です。

有名だったので私もプレイ前からタイトルだけ知っていたのですが、ずっとBLだと思ってたら、そうではなかったですね。
内容的には一人の少年の死と、残された彼の友人たちとその周囲の大人たちのお話。ネタバレ伏せようとするとぜんっぜん伝わらない……。いや私がまとめるのへたくそなだけか。
ミステリ風味でもあるのですが、基本は少年の友人たちの重たい事情を知っていく→どうにかしようと足掻く大人たちを見守る感じです。
ずっとシリアスだし鬱っぽい雰囲気で、プレイしていて快いタイプのゲームではないのですが、すごく面白かったです……!
最初は主人公(?)の一人である先生に共感して、彼に態度がきつい少年たちへ憤り。しかし彼らのルートを通るごとに明かされる背景に、今度はそちらへ感情移入し……と私の感情をぶんぶん振り回してくれました。
楽しいというよりは考えさせられるという意味で面白いゲームですね。
あまりにも矛盾しているなど致命的な欠陥以外なら、ネガティブなものでも激しい感情を抱かされてくれる内容のものは面白いということにする人間ですので……。そういうものばっかり続くと疲れちゃうけどね(;^ω^)
それはそれとして、ラストの一言については「子供って純粋なんだな~」というところを描写したかったのはわかりますが、納得はできませんでした。被害が甚大すぎるしね!
色々と関連作品?スピンオフ?も出ているようなのでそちらもチェックします!

 

 

 

3つとも公式サイトのあらすじが長かったので文字数の関係で引用はやめたのですが、私がまとめるとどんな名作でも面白くなさそうなあらすじになってしまうということが分かった。

どれもそれぞれ面白いんですよ!本当に!

気になったら公式サイトへ……!なにとぞ。

次回以降はのんびりやってた海外産乙女ゲームの感想などあげたいと思ってます。

お付き合いありがとうございました。

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*1:いつものこと

*2:乙女ゲームだとサイケデリカシリーズなど

*3:乙女ゲームも大体移植前のR-18の方やってしまうし