おそ松さん THE GAME はちゃめちゃ就職アドバイス -デッド オア ワーク- 全体感想

終わったー……！
もうすぐ二期が放映予定の大人気アニメのゲーム、「おそ松さん THE GAME はちゃめちゃ就職アドバイス -デッド オア ワーク-」フルコンプしました。
なるべくネタバレしない感想など書きたいと思います。
※ストーリーの核となるネタバレは避けてますが、あらすじ、イベントの数、エンディングの内訳などには触れているので、情報をまったく入れたくない方はブラウザバックお願いします。
あと今回辛口めです(;´Д｀) ご注意ください。

※8月25日追記

どんなゲーム？ 

おそ松さん THE GAME はちゃめちゃ就職アドバイス -デッド オア ワーク- 予約特典(特製スキンシール&連動壁紙)付 - PS Vita

 プレイヤーは、今まで何人ものニートを更生させ、
社会へ送り出してきた凄腕のアドバイザー。
その彼女（彼）のもとへ、「６つ子のニート脱出を手助けして欲しい」
という依頼が舞い込んできた。
果たしてプレイヤーは、契約期間内に６つ子のニート脱出を実現できるのか！？
公式サイトより

～というように就職アドバイザーの主人公が、28日間6つ子たちを監視するゲームです。※以降DoWと表記してます。
・CGは差分なしで77枚
・イベント数は一人当たり14個ずつ
・エンディングは30種
・フルコンプまで約25時間(※個人差あります)
エンディングの内訳としては、6つ子のソロエンドが各1種・6つ子が別の兄弟と絡む(例：おそ松＆カラ松エンドというような)コンビエンドが全組み合わせ分15種・イヤミなどサブキャラがらみのものが6種・他特殊なものが3種でした。

システム

マップ訪問式です(下の画像参照)。

1日に1度好きな6つ子を選択してショートエピソードを見る＆そのなかの選択肢によって、左のニートゲージが変動。
最終的な数字により色々なエンディングを迎えることができます。

選択肢については誰のニートゲージに関わるのかがこのように一目瞭然ですので、ソロ(個別)エンドに関しては簡単に見れると思います。

 感想

そもそもこの形式と相性があまりよくないんです私(;^ω^)
ものにもよるけど、堪え性がないもので段々飽きてきちゃう。
特にDoWは、単純計算で3周もあれば全イベントが見れるはずなんですよね。
けれどエンディングは30個もあって、(うまく股がけすれば周回数は減らせるので、フルで30周する方は中々いないとは思うものの)既に見たイベントを延々何度も見なくてはならないのです。
体感的に実際プレイしていた総時間＜スキップしていた時間で……はい。バランスをもう少しどうにかしてほしかったですね。
エンディング条件を自力で探るのが楽しい！というプレイヤーさんにはいいのかもしれません。
私はソロエンドまでは自力で見て、全然ギャラリーが埋まってないのにびっくりして、攻略サイト様を頼りました。本っ当に助かりました……。

あと個人的に、購入を検討されるなら頭に留めておいた方がいいんじゃないかと思う点。公式サイトにも記載ありますが一応(;´∀｀)
(1)主人公は使い捨てである
周回するたびに性別を選択し、身長体重年齢をスロットで決めます。名前などはランダムで次の周には持ち越せません。
後半に詳しく書いてますが、主人公は物語にほぼ介入せず選択肢を選ぶだけの人なので、個性は必要ないんですよね。
(2)乙女ゲームではない
ジャンルがダイナミック無職アドベンチャーですし、主人公使い捨ての項からもわかるかと思いますが、主人公との恋愛要素は一切ないです。
(3)フルボイスではない
声優さんファン的にはどうなのだろうこれ。
ボイスがついてるエピソードは一部で、あとは「ページ送り時のピッというSEを声優さんに読ませる」という謎仕様です……。
全編フルボイスが予算とかで無理にしても、個人的にはP音より普通にパートボイスにしてほしかったけども。
結構気が散るので個別オフにしようとすると、途中で喋ったりするしでままならない。
と思ってたら公式サイトで「テキスト表示スピードをマックスにする」「台詞効果音ボリューム設定をゼロにする」などいかにP音を聞かずにプレイするかの方法をレクチャーしてて脱力しました。
はっきり「ストレス」って言っちゃってるしな……。 

 ※以下8月25日追記

 (4)アニメ未視聴の方にはオススメできない

すみません、大事なことを書き忘れていたので追加させてください(;´Д｀)

ゲーム序盤を見る限り、キャラクターの詳しい設定やキャラ同士の関係性なんかについてはどうもプレイヤーがアニメを視聴している前提で作られているように見受けられます。要は詳しい説明がない。

下にも書いていますがアニメもDoW自体も日常系ですので、見ていないと話がさっぱりわからないということはないです。

ただどういうキャラかもわからないうちに、ただ掛け合いをずっと見せられても作品の面白さはわからないかも？と思いますので、お節介とは思いつつなるべくアニメを何話か見てからのプレイをオススメしておきます。

追記終わり。

ストーリー

日常SS×28話、という感じで一周が終わります。
Aイベントを起こしたことによりBイベントが発生する……などといった連続するストーリーなどはありません。
ストーリーの核になるネタバレはなし、と一番最初に書きましたが、そもそもそんなものはないという。
「6つ子を就職させよう」っていうテーマは一応あるのですが、そこまで意味はないですね。アニメシリーズよりは意識はしてましたけど、結局彼らはいつも通り好き勝手やってました(;'∀')
メタパロなんでもありで6つ子が好き勝手にする……というところはアニメにも共通するので、雰囲気を重視していると言えばそうなのですが。

感想

ゲームでは1つのイベントを5～10分で処理しなくてはならない＋基本ノベルゲームということで演出は大人しくなり、どうしてもアニメを小粒にした印象がぬぐえませんでした。
アニメの人気が出た要因の一つと思われる声優さんの掛け合いがごく一部だったのも残念。

雰囲気は出てるけど、アニメで私が好きだった突き抜けためちゃくちゃ感とか毎回驚かされたキャラクターの意外性なんかはなかったです。
ふふっと笑えるエピソードもありましたが、オチ投げっぱなしでただそれっぽいだけの話も見られました。
アニメ準拠ではあるけど、キャラクターの魅力を活かしきっているかと言われると首を傾げます。
あとこれ言っちゃうと身も蓋もないし本末転倒っぽいけど、そもそも日常エピソードをぶっつづけで延々やるっていうのがそもそも私には負担だったのかもしれないです(;'∀') 週一でアニメ観るのとではそもそも前提が違うことにプレイするまで気づけなかった……。アニメは一週間休憩時間あるんですよね。

基本ゲームはFDなんかでも、好きなキャラがいようとストーリーの面白さも欲しい人間なので、ここも私とは相性が良くなかったですねorz

いっそゲームオリジナルの長編ストーリーが見たかったなーなんて今更どうしようもないことまで考えてしまった。

まとめ

全体として「6つ子の日常生活覗き見ADV」という感じでした。
上にも書いてますが主人公が介入する余地はほとんどないです。6つ子から電話で相談を受ける、という体で選択肢を選ぶくらい。
選択肢についても変動するのはニートゲージであって、親愛度などではありませんから、ほぼ普段の彼らを見ているだけ。
よってアニメシリーズファンで「ゲームオリジナルキャラ(主人公)とかいらない派」の方にはプレイしやすいと思います。
誤解のないように強調しておきたいのは、深刻なキャラ崩壊とか作風のズレなどは*1なかったということ。
アニメシリーズの雰囲気をきちんと受け継いでいたと思います。
にも関わらずプレイしていくうちに寝落ちが続き、フルコンプ時には“楽しかった、よりも疲れた”という印象の方が強く残ってしまいました。

フルコン時に思わずスクショ。
こんな感じでアニメの雰囲気は崩していないけど、私にはハマらない部分が多く残念だったという結論になりました。

アニメから少し間があいての発売だったのも勿体なかったかも。熱も落ち着いていたし。
兄弟が仲良くやっている日常を見たい＆ある程度の作業が気にならない派の方なら楽しめるかと思います。

今回は総評は書かないことにします……書きたいことは書いちゃったし。
☆つけるとしたら1.3かな。
今回から評価の基準が変わってるので「何もかもダメ」というわけではけしてなく、「ゲーム続編が出ても私は恐らく買わないし、再プレイもほぼほぼしないだろうな」くらいの意味です。
お疲れ様でしたー。

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*1:あくまで私が感じる分には、ですが