トランクルームとスレイベル

ゲームの感想 乙女ゲ多め

GW中に遊んだタイトル

いつまで連休引きずってるんだと言われそうですが、GW中にクリアしたゲームの感想です。

同人、商業ごちゃまぜでホラー多めです。乙女ゲームはなし。
タイトルは『COME-置き去りの記憶-』『しずくのおと-fall into poison-』『Ever17』『666laboratory』『仮にAくんとしよう』の5本。

内容の深いネタバレはないと思いますが、苦手な方はご注意ください。 

 

 

 

COMEー置き去りの記憶ー

www.freem.ne.jp

ある日の帰り道、あなたは家の近所で携帯電話が落ちているのを見つける。
充電が切れているようで電源が入らない。
しかし幸運なことに、あなたが持つものと同じ機種だった。
あなたはスマホを持ち帰り、充電器をさして電源を入れた――公式サイトより 

厳密にはGW前からプレイしていて、期間中に残りのED回収をしました。
総プレイ1時間20分でした。どうしてもわからないフラグがあり、公式サイト様の攻略情報を確認してなんとかクリアしました。
トーリー自体はシンプルながらゾクゾクしっぱなしでした。面白かったです。
(私は勝手に『端末操作系』と呼んでいるのですが)プレイ画面やユーザーインターフェイスが、スマホや端末そのままのデザインになっているタイプのゲームです。
実際のプレイ画面がこんな感じ↓

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※5/11追記:画像貼り忘れてましたすみません。

画面のこだわりもそうですが、不気味な声がふと聞こえてきたり、登録してある番号にかけると通話風の音声が流れたり、リアルタイム(風)にメッセージが返ってきたり。システムを存分に活かした演出でいっぱいでした。
三つほどの選択肢でしたが、この怪異の正体は何なのかとか背景を推理できるのも良かったです。それによって結末が分岐するのも自然でした。
ちょっと勿体ないのは肝心のスマホではプレイできないことでしょうか。シンクロ率があがってよりリアリティも増しそうなのですが…。
このサークルさんの他のADVも気になるので、いずれプレイさせていただこうかと思います。

  

 

 

しずくのおと -fall into poison-

shizuku.aiueokompany.com

都心にひっそりとたたずむ満天水族館。
満天水族館には様々な噂がささやかれていた。人面魚が泳いでいる、水槽の中に人の霊が見える、満月の夜に水槽の水が全て赤色に変わってしまう―。
中学生の真弓と姫乃はその噂を調べに満天水族館へ行くことに。
始めはただの楽しい水族館だったが、行方不明の妹・真里が五年前と同じ姿で真弓の前に現れてから状況は一変する。
真弓は姫乃と些細なことから喧嘩をし、一人走って行く。気付けば何もかもがおかしい恐怖の水族館に閉じ込められていた

 同制作チーム様が公開している「しずくのおと-sound of drop-」のセルフリメイク版だそうです。
私はsteamで購入しましたが、日本語もばっちり対応されています。総プレイ6時間。
恐怖度は個人的には控えめだと感じました。
選択肢による即死バッドが多めで中にはグロテスクなCG等が出てくるものもあります。
ただ選択肢の正答がどれかわかりにくい(勘に頼るしかないものも多々)ので、トライ&エラーを繰り返すうちに慣れてしまいました。割とシュールな内容のデストラップもあったので、それも関係するかも。
ホラーと見ると残念ながらそこまで怖くなかったのですが、現実から逃げたくない少女たちのヒューマンドラマとするとすごく好みでした。
正直初回のルート(と分類していいのかは微妙ですが、便宜上こう記します)プレイ時は「なるほどなー」くらいの一定のテンションだったのですが、(おそらく)リメイクで追加されたルートは大変良かったです。
若干ネタ名ばれなので伏せますが、親友との友情はストーリー開始時点で既に出来上がっていて、「仲良くなったきっかけ」くらいしか触れられなかったのでそこまで琴線に触れなかったものと思われます。それに比べると追加の子は仲良くなっていく過程やどういう人物なのかの掘り下げが多くて私好みでした。あと妹ちゃんが最後まで天使で良かった。
水族館のあれこれは私のぼーっとした頭では充分に消化できなかった*1ので、時間を置いてきちんと再プレイしたいですね。 

 

 

Ever17

dlsoft.dmm.com

西暦2017年5月1日12時21分。水深51mの海中に浮かぶ海洋テーマパークLeMU(レミュウ)で事故が発生する。
生存者はわずか7人。だが彼らはLeMU(レミュウ)内に閉じ込められてしまった。
空気と食料、水が徐々に減っていくなか、さらに深海に生息する未知のウイルスへの感染と隔壁圧壊の危機が迫る。この閉ざされた空間のなか、生き残った7人は脱出への道を探り続ける。
彼らは共に助けあいながら次々と危機を乗り越え、次第に強い絆で結ばれていく。
だがそれを嘲笑うように死へのタイムリミットが迫っていた。やがて極限状態が迫る中、この海洋事故の情報は少しずつ焦点を結び、真相が明らかになっていく。生存への渇望と死への恐怖が渦巻く海中の地獄で、あなたは脱出することができるのか?最期のときは次第に近づきつつあった…。

音に聞く名作ですね。
大分前に買って二人ほど攻略(?)して積んでいたのを、いい機会だからと引っ張り出してきました。
ほとんど初心者の私程度がどうのこうの言っていいものか迷いましたが、正直な感想だけ残しておきます。辛口注意です。
ラストの怒涛のネタ晴らしは圧倒でした。
それまで周回するごとに新たな事実は判明するけど謎も増える…という状況だったのを綺麗におさめてくれます*2
その点のシナリオの構成力はさすがだと思います。パズルのピースがパチパチっとはまっていく感覚を覚えられれば、とんでもないカタルシスを得られます。私もそうでした。
ただしそこに至るまでが正直つらかった…。
あらすじだけ見ると状況は緊迫しているのですが、AIさんが優秀すぎるのかみんな肝が据わっているのか、実際は割と呑気。では恋愛色強めでいちゃついてるかと言われるとそうでもなく…。周回しながら彼らの会話をずっと見ていると「思ってたんと違う」感がどうにもぬぐえず。ぶっちゃけると壮大な前フリにしか見えなかったです。
とはいえ伏線もふくんでいるので削っていいかと言われるとそうでもないのが難しいところ。
また当時はよくいるタイプなのかライターさんの癖なのか一部独特のノリのキャラクターがいて振り落とされそうになりました。ひよこごっことエピローグはすさまじい衝撃でした。
面白かったけれど「どういうゲーム(どこが売り)なの?」と聞かれるとストーリーの内容より「トリックがすごいゲームだよ」という答えになってしまう作品でした。というか書きながら思いましたがそもそもそういうゲームなのかも…。 

 

 

 

666laboratory

www.freem.ne.jp

このゲームは、あなたがカウンセラーになり、イオという少女のカウンセリングを
七日間行うゲームです。
イオと話をして、気になった単語を「ライブラリ」と呼ばれるデータベースで
検索し、ファイルを閲覧することでゲームを進めることができます。
イオにウソをつかず、彼女に気に入られれば、より良いエンディングに迎えられます。
我が666laboratoryは、あなたの活躍に期待しています

これも端末操作系です。ブラウザでのプレイ可で時間は30分ほど。
通話コマンドで会話を通じてキーワードを集めて、ストーリーを進行させていきます。
シンプルながら先が気になる展開で一気にクリアしました。
EDは二つですが、周回中入力するべきキーワードを忘れてしまうと進行が止まってしまうのでそこだけご注意ください。

 

 

 

仮にAくんとしよう

www.freem.ne.jp

大雪で帰るに帰れなくなった少年たちが、怪談大会をする話。

以前プレイさせていただいた「トンネループ」のクロチカさまのホラー短編集ノベルです。

プレイ前からの期待通り面白かったです…!
短編が8本とエンディングが3つなのですが、どれも「こういう展開だと嫌だな(面白いな)」というホラーのツボをついたものばかりでした。読みやすい文章で描写がとにかくうまい。

背筋がゾクゾクするものも多かったのですが、ほんのり切ないものもあり。
ED1、2も王道で良かったですが、3もほっと和めて好きでした。
この制作者さまの長編もプレイしたいのですが、現在リメイク中とのこと。完成をお待ちしてます。
我慢できないでプレイしてしまう可能性も高い…。

 

 

こんな感じで乙女ゲーム以外にどっぷりなGWでした。お付き合いありがとうございました。

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*1:若干観念的というか

*2:いくつか残っている謎もあって、その辺考察プレイヤーにはたまらないと思われます