トランクルームとスレイベル

ゲームの感想 乙女ゲ多め

【総評】 SideKicks!

プレイ中尺おばさんになってた*1

Side Kicks!  - PS Vita

Side Kicks! - PS Vita

 
時間があきましたが、ネタばれなしの総評も上げていきたいと思います。
お付き合いくださる方は続きからお願いします。

 

 
アメリカ、カリフォルニア州の街「サクラダ」。
西海岸の陽気な気候に恵まれた穏やかな街だが、
近年は中毒性の高いドラッグ、通称「リップコード」の蔓延に頭を悩ませていた。
そんな犯罪を取り締まるため、サクラダ警察では新しい組織が結成された。
自由な発想と異分野のスキルを持ち合わせたメンバーを集めた特別捜査課、
その名は「サイドキックス」。
抜群の運動神経を持つ「チカ」、言葉巧みな心理プロファイラー「ヒバリ」、
寡黙な天才ハッカー「シシバ」、瞬間記憶を得意とする「リコ」、
そしてその4人を束ねるリーダーの「タテワキ」。
特別捜査課は、今までの形式にとらわれない捜査方法で街の注目を集めはじめていた。
ある日、主人公の「イノリ」はサイドキックスの新メンバーとしてスカウトされる。
彼女だけの特別なスキル……それは、不思議な予知夢を見るという体質だった。
公式サイトより
 
文化放送エクステンドさんの本当の悪を暴き出すアドベンチャーゲーム、SideKicks!フルコンプしました。
攻略制限のあるキャラクターを含む6人が攻略対象、総プレイは9時間半とコンパクトでした。
重要なキャラクターには制限がかかっているので誰からプレイしても大丈夫なのですが、強いていうなら私は公式サイトの掲載順でプレイするのがいいかなと思います。
もちろん好きなキャラからやりたいなどこだわりがあれば、そちら優先で全然問題ないです。
海外ドラマ風の味付けがしっかりきいているなかで、サイドキックスとしての活動(共通√)も攻略対象の抱える問題(個別√)もきちんと存在する良シナリオでした。
惜しむらくは尺。※私は色々なゲームですぐ尺尺言います。
作り手側の詰め込みたい要素とゲーム全体の最終的なボリュームとのバランスが取れてないように見え、少しあっさり風味に感じました。
 
 
 

わいわいガヤガヤ、捜査が楽しい共通ルート

カリフォルニア州にある架空の都市に設けられたサクラダ警察署特殊捜査課サイドキックス。そこに主人公がスカウトされるところから物語は始まります。
もちろん刑事事件を追うわけで、シリアスな場面も多々ありますが。からっとしたカリフォルニアの気候にふさわしく(想像)全体的な雰囲気は明るいです。
色んな分野のエキスパートが集まって颯爽と事件を解決する(あるいは起こす)海外のドラマとか映画のような雰囲気。
攻略対象たちはみんないい人で主人公にも基本好意的。仲間内の空気は大変いいです。
主人公のサイドキックス入りからはじまる、捜査を通じて仲間になっていく過程は削られずに描かれています。恋愛だけ頑張るのでなくチームの一員となってみんなと捜査をしたい!というプレイヤーさんには嬉しい作品となっているかと思います。
メインとなるドラッグ事件関連以外に、多数の事件を扱うので攻略対象の活躍もたくさん見れます。
数がある分事件の1つ1つはさくっと解決してしまうので推理要素とかは薄めなのですが、それくらいスピーディな方がストレスフリーでいいという方もいると思うので、この辺は好みですね。
 
 
 

流れは好きなんだけど…な個別ルート

個別√に入ると、主人公はとある事件をきっかけにキャラクターの過去や悩みに触れることになります。
※キャラクターごとに解決する事件は異なるので、他の√のネタバレはないです。
主人公は捜査しつつそれらに向き合い、彼女なりの答えを探します。
シナリオの流れや各イベントの内容は、王道乙女ゲームらしい中にもハッとさせられる部分があって、大変好みでした。きちんと決着もつきますし。
問題は消化していかないとならない要素がたくさんあるために、恋愛イベントが時折唐突に展開すること。階段の1段飛ばしのようになっている箇所がありました。
ただ巻き気味というだけで、内容がないわけでは決してないので、そこはご安心ください。
 
 
 

このゲームのジャンルについて

若干のネタバレになるのかもしれませんが、真相に関するこのゲームのスタンスだけ書いておきます。
今作には数々の事件が登場しますが、プレイ中に生じたすべての疑問はほぼ決着がつきます。
※ほぼとしたのは一応私がプレイして気づいたものは、ということです。
また先にも書きましたが、みんな有能でさくさくと事件を解決してしまうので思考する暇はありません。
どちらかというとするのは推理ではなく捜査で、チームワークを楽しむ系のストーリーだと感じました。
ただし真相√で意表を突かれる楽しみはあると思います。驚きの程度に個人差はありそうですが…。
一部ラストが地雷の方もいそうですが、先を知ってしまうと楽しみが減ってしまう作品でもあると思います。よって「真相エンドでは完璧なハッピーでないと」というこだわりがなければ、前情報なしでえいっと飛び込んでほしいです。
 
 

まとめ!

☆3.5。
個別に入ってからの若干の物足りなさ以外は、良作だと感じました。
海外ドラマ風の独特な演出が新鮮。
そこが持ち味になっているのですが、ストーリー自体は変にひねったり奇をてらったところのない、まっとうな乙女ゲームです。
刑事ものとはいえみんな仲が良くて楽しそうなノリのため、辛くて先に進むのが怖い…ということもないかと(笑)
人を選ばずお勧めしやすいゲームだと思います。
 

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*1:好みな作風だけに尺が物足りないの意