トランクルームとスレイベル

ゲームの感想 乙女ゲ多め

好きな(商業)乙女ゲーム10選 前編

フリー乙女ゲームおすすめ記事の時に書きたいなーと言ってた商業編です。
私が好きな商業乙女ゲームを(かなり悩みましたが)フルコンプした中から10本まで絞りました。
今回は前編として「比較的万人受けしそう」な5本です。後編は「割と人を選ぶ」5本になっています(笑)
作品の雰囲気を伝えるためのキーワードは出てきますが、基本ネタバレはしてません。
ただ全く知識を入れずにプレイしたい!という方は閲覧しない方がいいかもしれません。
大丈夫だよ!という方、どれだけ偏ってるか見てやろうという方は続きよりお付き合いお願いします。

 

 

 

 遙かなる時空の中で

龍神に神子として選ばれた少女たちが、過去の時代*1にトリップして世界を救う有名シリーズものです。
最新作の6の続編が今月、そして3愛蔵版の移植が3月に発売予定です。
主人公や攻略キャラが異なるため、1~6のどれからでもプレイ可能です。ただ「遙かなる時空の中で× 〇〇〇」とサブタイトルがついているものはFDの可能性があるので、それだけ公式サイトで確認した方がいいかと思います。
遙か3の場合はPS2で本編・十六夜記(アペンドディスクみたいなもの)・運命の迷宮(FD)の3作。
PSPで本編と十六夜記セットの愛蔵版・運命の迷宮の愛蔵版の2作が出ています。
Vitaで出るUltimateは本編と十六夜記セット+追加要素のようです。いずれ運命の迷宮も移植すると思いますけどね。

 

私がきちんとプレイ・コンプした初めての乙女ゲームになります。
ただ当時の認識は「恋愛要素多めのRPG」でした。一番最初にハマったのがバトルシステムでして…。
とにかく戦闘しまくってたなあ。
と言っても戦闘自体はそう複雑でも難しいものでもありません。属性による相性があって、それを意識していれば勝てます。
なのでバトルというだけで忌避するのは勿体ないです。
3の舞台は源平合戦の頃。3には龍の逆鱗を使った「運命上書きシステム」なるものが存在し、それが乙女ゲームというジャンルとの取り合わせ抜群。
上の時代背景でなんとなく察してしまう方もいるでしょうが、3は放っておくと悲劇的な終わりを迎えてしまう登場人物が多いです。それを未来から過去へ戻って運命をやり直すことで、彼らを救済していくわけです。
当時マルチエンドのゲームをほとんど遊んだことがなかったので、バトルと同じくこのシステムにも夢中になりました。プレイヤーの介入で運命が変わるのがわかりやすく実感できます。
その分フラグ立ては当時の私には大変でしたが。攻略サイトさんも今ほど探しやすくなく、また乙女ゲームにはとことん不慣れだったので。
※現在はネットで検索が容易ですし、下手に股がけしなければEDを迎えるのも簡単だとは思います。
主人公もただの女子高生とは思えないほど肝が据わっていて、逆鱗(と刀一本)で運命を切り開いていく姿勢がすごくかっこよかったです。
攻略対象が多くて(サブも含めると12人?)みんな個別ストーリーに入ると別の顔が見えるのも当時の楽しみでした。今は怖い印象の人だけど本当はどういう人なんだろう?みたいに。
運命を変えて好きな人を救いたい、達成感が欲しいプレイヤーさんにおすすめです。

 

 

 

三国恋戦記~オトメの兵法!~

三国恋戦記 ~オトメの兵法! ~

三国恋戦記 ~オトメの兵法! ~

 

こちらも運命を変えて攻略対象を救う系。
ただし主人公がもっと現代の女子高生寄りです。流されやすい、危険なことは知らない、綺麗事を信じている…など。
そんな彼女が不思議な本の力で三国時代の中国に飛ばされて、当時の偉人たちと交流することで成長していくのが魅力です。あとお約束的トリップ要素が強いのはどちらかというとこちらの方かな。
本編はPC・PS2PSP・Vita・アプリで、FDの「思いでがえし」はPC・PSP・Vitaで出てます。
主人公と攻略対象が一新された続編「魁」がPCで発売予定。
こちらに関しては今年Vita版を(再)プレイしており、ネタバレなしの総評を書いていますのでよろしければこちらをどうぞ。
少女漫画がお好きな方は恋戦記にもハマるのでは…と個人的に考えてます。

 

 

 

AMNESIA

AMNESIA V Edition - PS Vita

AMNESIA V Edition - PS Vita

 

前編(万人受け)じゃなくて後編(人を選ぶ)では…?と悩みましたが、FDが3本出るほどのオトメイトの人気作なので「あのくらいならOK」というお嬢さんが多いんだろうと判断してこっちへ。人を選ぶ要素については後述します。
記憶喪失になってしまった少女が、それを隠したまま「自分はどういう人間だったのか?」「彼ら(登場人物)とはどういう関係だったのか?」を探って記憶を取り戻そうとするお話です。
PSPでは本編・LATER(FDその1)・CROWD(FDその2)の3作。
Vitaでは本編・LATERとCROWDがセットになったVedition・World(FDその3)の3作。
あとはアプリでCROWDまでの3作、海外でのみ本編のPCソフトも出ているようです。
やるなら全部遊べるVita版がおすすめ。

 

設定は一部ファンタジー(妖精とか出てくる)なのですが、前述の内容に加えてどのルートでも主人公に悪意を持った人物がいるらしいという描写が入るのでサスペンス要素も強め。
というのもこのゲーム、完全に個別ルートのみで構成されており、それぞれのルートどうしは平行世界という関係になっています。
つまり攻略キャラAのルートではAは幼馴染かつ恋人・Bが犯人(仮)であっても、BのルートだとBが恋人(もちろん犯人でもない)・Aはそう親しくない知人…といったように人間関係や事情がリセットされます。
※ある程度共通する設定はあります。
こういう風に毎ルート「この人は本当に信用できるのか?」「記憶を失う前何があったのか?」とわくわく推測できるのが、個人的に大変楽しかったです。乙女ゲームとしては楽しみ方を間違えている気はしないでもないですが…。
サスペンス要素はルートによってばらつきがあって「サスペンス劇場かな??」というもの、最後にほんのり匂わせるだけのもの様々です。ずっと緊張でハラハラしていたくないという方にも安心設計。
ただ多少ネタバレになってもご注意いただきたいのが、このゲームにはがっつりめのヤンデレ(病みキャラ?)」がいること。それ系のED回避すればいいやーというものでもない(=必ず病む)ので、苦手な方は避けた方が無難。
また死ネタ含むバッドEDが数多く存在します。これらは見なければ見ないで済みますけども、これも苦手な方は多いかなと。
この辺の要素は「人を選ぶ」と思うし、PSPでの本編発売当時「CSでここまでやるんだ!」と驚きの病み具合だった*2のでFDが続きまくって再度驚きました。世の乙女ゲーマーさんは意外とストライクゾーンが広いのかもしれない。
緊張感のある乙女ゲームをやりたい方におすすめ。

 

 

 

CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ 

CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ ExTime - PS Vita
 

ネタバレなしに書こうとするとすごく難しいこのゲーム…。
主人公は12歳のお嬢様。彼女は「協調性不足」ということで、ある日問題児たちと課外活動をすることになります。そして活動が始まったのと時期を同じくして、荒廃した世界をさまよう不思議な夢を見はじめます。
ただの夢だと深く考えずにいた主人公の前に夢で会った人物が現れ、徐々に現実が侵食されていき…というのが序章です。
私の文章だとホラーっぽいですが、SFよりです。全体的にシリアスですが怖くはないです。
PS2PSP、Vitaで発売されてます。

 

公式サイトを見て「12歳?小学生?」と躊躇われる方もいるかも。私もそうだったので。
でも最終的には全然問題なかったです。
ある時期を境に成長した姿になりますし、小学生期を挟まれたことによるボリューム不足も感じません。
かといって小学生時代をないがしろにしているわけでもなく、交流としてはとても重要なファクターです。ほのぼのしてて癒されますし。
SF要素ありで重ためストーリー…というだけで好きな人にはたまらないかと思われますが、個人的にはセカイ系っぽい匂いがしたのも評価が高いポイントです。
セカイ系…主人公ととある登場人物の関係が直接世界の趨勢・滅亡に関わる作品。
過激な描写やわかりやすい言動は(そこまで)ない、はず*3ですが、攻略対象から主人公への想いや執着もかなり重いのも特徴です。
本作のキャッチコピーである「君のいない世界なんていらない 」にピンとくるものがあるプレイヤーさんはぜひプレイしてみてください。

 

 

 

ときめきメモリアル Girl's Side 3rd Story

コナミさんの有名シリーズ女性向けver.三作目です。
スケジュールを立てて主人公を育成、デートをこなしてイベントを起こし、3年後の卒業式に状況に応じたEDを迎える…というパラメータ育成系。
乙女ゲームでは割と珍しい、ファンタジーの一切混じらない現代学園ものでもあります。
DSとPSPで出ています。DL版はVitaでもプレイできます。私はPSPUMD版持ってるのにDL版も買いました…。

 

作業系は面倒…と食わず嫌いしていた私を張り飛ばすような面白さでした。
慣れてないと大変ですし、ゲーム内期間が3年なので一周も長いのですが、作業自体がなんかクセになります。初回プレイで試行錯誤するのがとても楽しかった記憶があります。これのおかげでやりがいのある作業は好きなんだ、と改めて気づきました。
難易度も攻略対象を一人に絞り、EDを見るだけならそこまで難しくないかと。
何より素晴らしいのは膨大な数のイベントと、それによって描写される攻略対象の多面性と親しくなっていく過程ですね。
最初は興味のなかったキャラでも何度も顔を合わせていれば愛着も湧くし、意外な一面を知ってぐっと好きになることもある。そういうことが多々ありました。
ノベル系の乙女ゲームだとどうしてもイベントとイベントの間(ま)が、シナリオライターさんの裁量やプレイヤーのプレイスタイルで左右されてしまう(大概早急に感じる)のですが、パラメーター作業が入ることによりいい感じに緩急も付きます。
それにより「学園祭でちょっと仲良くなったんだけど最近はあまり会ってない…」という空気感やイベントの余韻も感じることができます。
「作業系ゲーム」というだけで避けるのは大変勿体ない作品です。
あとは絵柄も最近のきらきらしい感じの作風とは一線を画してますね。
でも慣れてくるとこれもまたいいんですよ! 骨格がきちんと描かれているというかリアル志向で素敵です。
主人公の顔も出ないので自己投影派さんにもおすすめです。名前を入力すると(完璧にではないですが)、その名前で音声がつくのにはびっくりしました。
王道学園ものが好きで凝ったゲームがやりたい方におすすめです。

 

 

 

と、こんな感じで前編の5本でした。
極力ネタバレを抑えた&くどくならないよう文章を削ったので、気になったタイトルはぜひぜひ公式サイトさんでチェックしてみてください。
お付き合いありがとうございました。

 

私事ですがブログ用にツイッターのアカウント(@kugata_brg)を作成しました。
更新通知用にする予定でしたが関係ないゲームや本・映画の話とかもぽろぽろ呟いています。絡んでいただけると喜びます。
よしなに。

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*1:にそっくりの異世界だったりしますが

*2:このころはまだあまり乙女ゲームを遊んでなかったのもあります。

*3:麻痺しているため、いまいち過激の範囲が曖昧