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トランクルームとスレイベル

乙女ゲーム(+α)の感想など

Code:Realize~祝福の未来~ フルコンプ感想

Code:Realize ~祝福の未来~、トロフィーコンプしました!

~Code:Realize ~~祝福の未来~~  - PS Vita~
 

フルコンプに10時間ほど要しました。
個人的にあまり得意でない「ひたすら甘いセリフでいちゃつくだけ」のFDでは終わらず、各種内容盛り合わせになっていたのは大変良かったです。
本編でさくっと済ませた部分の補完的要素も一部持ち合わせており、本編の内容に深みを持たせるという点でも良FDかと思われます。
今回はプレイしたモード順にざっくり感想を書きたいと思います。
ネタバレございますのでご注意ください。

Another Story ~Rupin the Gang~

本編で語られなかった物語ですね。2時間ちょい。
時系列的には共通ルート中盤~終盤頃で、雰囲気もまんまあの感じです。糖度も本編準拠(笑)
主人公がたまたま出会った少女、ルパンが盗み出した美術品、ショルメの依頼…これらはすべてとある二つのマフィアの抗争に繋がっていて…というのが導入です。
一味が結託して悪いマフィアをぶっ飛ばす!という部分は、みんながわいわい冒険しているのが好きな方にはたまらないかと。
ただ今回の物語は一味が出会うマフィアの親子シャーリーとダリウスが悲しい過去に決別する、というところがメインなので一味は基本サポートです。主人公もすっかり一味に馴染んで精神的に安定している頃ですし。
あとは主人公とシャーリーの友情が見所ですね。
何が何でも殺しはしないマフィアとか、自分は直前まで仇を撃ち殺そうとしていて、しかも復讐しようとしない父親を「臆病者」とまで言ったシャーリー嬢が、父親も以前仇を一度殺しかけたと知っただけでショックを受けたりとか「ん??」と思わない箇所もないでもなかったですが、豪華客船に乗り込んだり市街地カーチェイスしたり相変わらず映画に出てきそうな浪漫を詰め込んでくれるなあと思いました。でもシャンパンタワーは笑っちゃったよルパンさん。
これこれこの感じ!と古巣に帰ったような安心感がありました。最初にやったのは正解だったかも。

 

 

Extra Story ~Herlock Sholmes~

本編途中から派生するショルメとのお話。約2時間。
ショルメのお話もフィーニスのそれも、アイザックの研究施設で主人公が自らの正体を知ったところから分岐することと言い、内容の濃さといい、本編にくっつけても他ルートに見劣りしないクオリティでした。
ちゃんと起承転結がありましたし、匂わせる程度ではなくがっつり恋愛してました。
前述の流れでショックを受けた主人公は、ルパンたちに嫌われてしまうのではと衝動的にアジトを飛び出してしまいます。
そこを切り裂きジャックに襲われるのですが、偶然行きあったワトソンに助けられます。そして彼経由でしばらくショルメのもとに厄介になることに。
内容的には切り裂きジャックはきっかけで、アレスター(モリアーティ)との因縁の対決が骨子ですね。ルパンルートでちらっと見せたあのシーンを2時間使って再構成という感じ。
ショルメさんは元ネタの方のイメージが強すぎてにわかながら楽しめるか心配だったのですが、かつて人を死なせた過去から自己犠牲傾向にある主人公に「何をもって贖罪とするかは君が決めることではない(=被害者にしか決められない)。そうである以上自己犠牲も自己満足にすぎない。だから君が君を愛してはいけないということはない(要約)」とはっきり言ったことで「おお~」と思えました。単純。
君は悪くないと慰めたりはしない。しかし思考放棄の過剰な自責はきちんと止める。正しく優しい考え方だと思います。しかもその後「被害者の娘さんに謝罪に行くときは私も一緒に行く。君がどれほど苦しんだか伝える者がいてもいいだろう」とのフォロー付き。
とはいえ実はそう言ったショルメ自身が、かつて巻き込んで死なせてしまった人物への贖罪のためにがむしゃらにモリアーティを追っているところがあって、本人も自嘲してます。
なもので主人公もワトソンもいるのに、ショルメは何も言わずに一人で行動します。贖罪さえ出来ればモリアーティと相打ってもいいしその後はどうでもいいと思っている節がある。
彼の言葉に救われた主人公が同じように彼も救いたいと追い続けて、ついにショルメが主人公と生きる未来を望むようになる…というのがこのルートです。
主人公はともかくショルメ側が主人公に惹かれる過程はやっぱり控えめに感じましたが、主人公の腕が直接触れて傷ついても手を離さないイベント*1とか自暴自棄気味のショルメが主人公との明日を望むようになる流れは素敵でした。
また本編感想でぼろくそ言ったアレスターについてもかなり補足が入っていたのは個人的に非常に嬉しかったです。言ってることは基本同じなのですが、行間に文章を増やしてくれることで「こういう人物」というのがイメージしやすくなってます。
相変わらず最後まで見届けずにさくっと死ぬのは良くわからないけども。

 

 

After Story ~White Rose~

各攻略キャラの本編ED後のお話です。一人4~50分で全部で4時間ほど。

インピー

インピーさんが夢に向かって頑張る編。
月に行くというより、その資金集めのために潜水艦を開発するという内容なのですが、主人公もインピーも前向きにぐんぐん夢に進んでいる感じ。インピーの夢を追う少年みたいな明るい魅力がぎゅっと詰まっているように思えました。
シャワーシーンは雰囲気全然違ってびっくり。もっとそのギャップ出してもいいんだよ…!
彼は個人的にこのFDにおける名サポート役の一人だと思います。頑張った!

 

 

ヴァン

痴話喧嘩、とおもいきや編。
主人公を下にも置かない勢いのヴァン*2に「誰この人」と思ってたら、主人公も同じことを思ってて笑いました。
優しいし良くしてくれるのは嬉しいけど、無理に自分の身を犠牲にしているようで違和感があるんですよね。「お前がいいなら」「お前がそうしたいなら」と主人公優先。じゃあヴァンはどうなるの?という不安が距離に感じられて、思わず拒絶してしまう主人公。
「じゃあどうすればよかったんだ!」といっぱいいっぱいのヴァン。インピーに諭されドラちゃんにケツ蹴っ飛ばされて、独りよがりは良くない、と仲直りするお話です。
要は恋人という関係性の変化から生ずる痴話喧嘩なのですが、主人公とヴァンの過去が過去で「相手を幸せにする、相手に幸せにしてもらう」ということにとことん不慣れなんだなあと考えると根が深すぎて笑えない。
手探りでゆっくり進んでほしい二人でした。

 

 

フラン

何故彼にだけこうも試練を与えたのか?編。
全員コンプリートして思ったのですが、フランだけ悩みの内容が本編並みの重さ。
主人公の無毒化に成功したフランのもとに、しばらく姿を見せなかったサンが訪れます。彼経由でオムニブスと接触したフランは主人公の無毒化は数十年単位でしか効果がないかもしれないこと、毒がなくなったとはいえ人ではない主人公の寿命はそれを軽く凌駕する長さかもしれないことを聞かされます。
その上でフランはイデアの使徒にならないか勧誘されます。魂の適性が一味の中では彼にだけあるんだとか。
フランが使徒になれば不老不死の力を与えられ、主人公の毒を抑制する治療が続けられる。ただし断るなら危険な存在である主人公は今この場で殺す。
この二択を迫られ、フランは悩みます。オムニブスさんマジオムニブスさん。
最終的に出したのは「自分の寿命までに主人公を無毒化だけでなく、人にする方法を見つけて見せるからそれまで待って」という結論でしたが。二択から選んでないし、なんの根拠もない子供の駄々みたいな結論でしたが(あまりイデア側に好意的でないので)ルパンたちの助太刀もあって要求をのませたときはすっきりしました(笑)
「自分を犠牲にしないで二人で幸せに」というのはなんだかすごく我儘に思えますが、実は当然だし大事なことですよね。
本編中のフランがいかにも自己犠牲に走りそうだったことを考えると、成長が見られて良かったです。
しかしフランの薬による無毒化ではイデアの監視は解かれないんだとしたら、他ルートの主人公はどうなるんだろう。ルパン、サン以外は彼の薬だよりですよね? うーん…考えるとドツボにはまりそう。

 

 

サン

本編の後片付け編。
本編サンルートは「オムニブスから執行猶予をもぎとって、無毒化の方法を探しに世界旅行へ旅立つ」というところで終わってたので、割と尻切れトンボではありました。
今回は実際に旅をする二人の様子と、サンのかつての友人ヘルメス・トリスメギストスとの過去を描いたお話です。
各国を回った後、最後の頼りにしていた今は亡き錬金術師トリスメギストスの研究所を訪れた二人。しかし研究所は泥棒に荒らされていて、賢者の石について刻まれたエメラルド・タブレットは持ち去られたあとでした。
がっかりする主人公に対し、あまり気にした様子のないサン。そのことからサンのことが分からなくなりぎくしゃくしてしまう…という感じです。
ごめんなさい、あまり好みではなかったです。
本編感想で「飄々とした人が必死になるのは好き」みたいなことを書いたと思うのですが、そこが強調されすぎてサンがヘタレというか弱弱しい印象になってしまいました。
というのもサンは心のどこかで主人公の毒を消したくないと思っています。毒がある以上触れられるのは自分だけで、もっと言うと毒が消えてしまえばアドバンテージも消え、他の人を見てしまうかもしれないから。
その辺を指摘され、ルパンに焚きつけられて、動揺するサンはとても情緒不安定に見えました。主人公の方が安定してて彼を支える感じで丸く収まりますが。
動揺する分根本は善人だったってことですかねえ。どっちかというとその辺の自分の卑怯さも自覚済みかつ開き直って「このままなら貴女は私しか見ませんからね」とかさらりと言ってくれるサンの方が見たかったです。普段隙を見せない人がぐらつくとプレイいているこっちも不安になる。
エメラルド・タブレットを盗んだのは若いころのルパンってことが判明して、無毒化の方法もわかってめでたしめでたしなんですけどこれだけ言わせてください。
エメラルドってすごいね!??? 毒を吸い取る(?)作用がある*3らしく、主人公が直接触っても溶けないし指輪をはめるだけでその周囲(指)は無毒化が可能。そんな馬鹿な。
フランが躍起にならなくても意外と世界は主人公に優しいのかもしれないと思いました。

 

 

ルパン

痴話喧嘩+アイザック決着編。
前半の「いつも私ばっかりドキドキしてずるい!ルパンもドキドキさせたい!」という痴話喧嘩ここに極まれりみたいな内容を見たときは呼吸が止まりそうになりましたが、終盤は真面目に「アイザックは何を考えていたのか」を彼の残した資料から読み取ろうとするエピソードが入ります。
いや…可愛くていいんだけどね…。いい加減年喰ってるこっちからすると「勝手にやってろ (*^ー゚)b」といい笑顔で親指立てたくもなるのです。
それはそれとしてルパンが膝抱えて盗み聞きするスチルはすごい好き。頭うずめたり変顔したり差分がとても細かい!貴重なルパンの拗ね顔も見れます。
アイザック関連は主人公が前を向くためにはどこかのルートで一度は必要だったって感じかな。「悲劇が起こるまではいい人でいい父親で、愛はあった」みたいな内容なのですが。
というかですね、ルパンさんはなんというか本編中にエピソード出し切った感があってですね…うん。
「貴女を盗み出す」というはじまりの約束で、最後も〆る演出はすごく好きです!まさに大団円。お幸せに!

 

 

(おまけ)ドラちゃんのお部屋

おそらく本編共通ルートの頃の主人公とドラちゃんのミニイベントが8コ。約20分ほど。
屋敷の掃除、買い物、料理などほのぼの日常エピソードです。ラストは主人公の想像という形で大人ドラちゃんのスチルあり。
今回ドラちゃんベストオブサポート役でした。
復讐心を乗り越えて成長した彼は一味違う。迷ったり囚われたりの登場人物たちを一喝したり説得したり大活躍でした。
ショタ属性ないので恋愛は別に欲しいわけではないのですが、一番の有望株だと思います。
年の近いシャーリーやフィーニスとの絡みももっと見たかったな。

 

 

Extra Story ~Finis~

ショルメと同じように本編途中から分岐したらというifのお話。1時間45分。
最後まで取っておきました。このためにFD購入を決めた部分が少なからずあって、内容も大満足でした。
ショルメと同じところから分岐。自分の正体にショックを受けた主人公はウェールズのかつていた屋敷に一人戻ります。しかしそれを予想していたフィーニスが待ち構えていて、主人公は黄昏の監視下に置かれてしまう…というルートです。
最初は主人公もフィーニスを避けていますし、フィーニスは彼女を嫌っています。しかし役目を果たすために何度もフィーニスが死ぬ姿を見て、そこまでするのは父親に愛されるためだと知ってほっておけなくなります。
自分がルパンたちと触れ合って知った光を、彼にも知ってほしいと思うようになるわけです。
フィーニスの方は「同じ化け物なのに父親に一人だけ愛された主人公が憎い、人形のくせに人間ぶってくだらない」と考えているのですが、根本的に愛情に飢えているので自分を思いやる主人公をじわじわ無視できなくなっていきます。しかし「父親じゃなくても私があなたを愛する」と言う主人公を受け入れかかった『フィーニス』は異常のある個体としてフィーニスネットワーク*4を切られ、ノーチラスからイデアの使徒ごと追放されてしまいます。
墜落した後朦朧とする意識の中で(主人公のいるだろう)空を見上げて「姉さん、助けて」と助けを求めるフィーニスが可哀そうで可哀そうで。誰かなんとかしてあげてよぉ!!!と苦しくなりました。フィーニスたちは死んだわけじゃないけど主人公と交流していたのはこの子なので。
ルパンたちが拾ってくれますけどね! さすがだぜ。
意識を取り戻した後一味に反発しながらも、主人公が見ていた外の世界を体感するフィーニス。徐々に解けていく「自分を愛してくれるのは父親だけ」という呪縛。
彼はこれまであれほど盲目的に従っていた父親に逆らって主人公を救い出すことを決意します。
ノーチラスになんとか戻った時にアレスターに様子がおかしいとバレて締め上げられそうになるシーンがあるのですが、そこでの対応を見る限り主人公とは似た者兄弟なんだなと思います。この緊迫した場面でお願いを口にできるってところがね。
その後も色々あるんですが割愛。
最終的にアイザックを破壊して(正直ざまぁと思ってしまった)、主人公とフィーニスはウェールズの屋敷を修繕して暮らし始める…というEDです。
良かった本当に良かった。ずっと主人公と一緒にいた『フィーニス』なのでなおのこと嬉しかったです。残念ながら他の個体は全滅でしたが…。
本編でも垣間見えるフィーニスの屈折した孤独感は見ているだけで苦しかったので、手を差し伸べられ(るエピソードをプレイでき)て本当に嬉しかったです。
小舅になりそうだけど全然いいよ!姉ちゃんと仲良くな!と胸を熱くしながらEDロールを見ました。

そしてショルメルートと同じく、こちらではアイザックが狂っていく過程の補完がされています。
本編で疑問だった「なぜ主人公とフィーニスで扱いが違ったのか」もきちんと説明がありました。フィーニスへの態度を見ているとアイザック(機械)へ同情の余地は一片もないと思いますが、アイザック(生前)がどうしてこうなってしまったのかがよくわかったのは収穫でした。

はー満喫した。

 

 

かなりとっちらかった感想になりましたがここで終わって、多分総評は今回も書かないと思われます。
ネタバレなしで言えることは冒頭の数行に尽きるので。
お付き合いありがとうございました。

 

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*1:囲まれた敵からヘリで脱出中、縄梯子に捕まりながらです。これも浪漫ですね。

*2:本編EDでもちょっとそういう部分合ったけど!

*3:元々そういういわれはあるらしいですが。

*4:という単語は本編にはないですが。