トランクルームとスレイベル

ゲームの感想 乙女ゲ多め

Fate/EXTELLAの(暫定)プレイ感想

TYPE-MOONの「Fateシリーズ」最新作、「Fate/EXTELLA」のメインストーリーモードをクリアしたので感想をまとめます。

ちなみに私はVita版をVitaTVでプレイしています。

以下の点にご注意ください。
・メインストーリークリア、サブストーリーは数人のみクリア、某方にいたってはまだ捕獲できてない状態での感想です。
・ストーリーの根幹に関するネタバレはしてませんが、全く触れてないわけではないのでその点ご了承ください。
乙女ゲームの感想ブログなので、そういう目線での感想が若干入ります。

まずはざっくり項目ごとに。


シナリオ:メインストーリーは好きです。
きちんと「EXTELLAの物語」が存在しました。
アクションゲームということで、ストーリー性がガッツリ削られている可能性すら覚悟していたので(笑)そうならず良かったです。
ただしメイン3騎以外のサーヴァントのストーリーはあくまでサブ・おまけなので、あまり期待しない方がいいです。

キャラ:良かったです。
前作EXTRAとCCCプレイ済みなのでネロや玉藻はもちろんのこと、しっかり触れるのは今回初めてのアルテラ*1もプレイ後しっかり愛着が持てるほど魅力的でした。
サブサーヴァントに関しては前述のとおり。一応エリザ、ギル、アルキメデスは本編でも出番がある方ですね。

アクション(バトル):とっつきやすさという観点から見て、おおむね良かったです。
難易度選択できるのでアクションが苦手な人でも安心設計。
基本的に雑魚敵を討伐→それにより出現した部隊長を討伐してエリア制圧→規定数エリアを制圧すると出てくるボスサーヴァントを倒す、の流れです。
単調になりがちではありますがその分わかりやすいし、またボリュームや難易度での調整により飽きるというほどでもないバランスになってます。

ボリューム:ほどよい。
メイン3騎+α。サブが13騎でそれぞれのストーリーモードとフリーバトルモードが存在します。
ライターさんのブログによるとメインサブ含めストーリークリアまでに約24時間ほどだそうです。これがボリューム大なのか小なのかジャンル的な基準が分からないので比較できませんが、個人的にはアクションが作業にならないほどよい具合でした。

ビジュアル:どうしてこうなった。
元々キャラクターデザインのワダアルコさんが好きなので、立絵が表示されるのは大変嬉しかった(しかも衣装を変えると立絵も変わるこだわりっぷり)のですが、それにより浮き彫りになってしまうのが3Dモデルのひどさ。
なんでこんなに髪も顔も衣装ものっぺりしてるんだ…。テクスチャ貼るとかなんかできたでしょ!と言いたくなります。

サウンド:良かったです。
シリーズ関連作のアレンジBGMが使用されてて個人的に大変うれしかったです。
また今作はフルボイスです。声優さんの「同じキャラクターなのにガラッと雰囲気を変える演技」が素晴らしくて、複数の場面でそれらを耳に出来て幸せでした。

システムその他:不満点あり。
本来アクションの項目に入れるべき部分かもしれませんが、最も気になった点を。
まずカメラワークがあまり良くないこと。動きが遅い(?)うえに、ロックオンできるのはサーヴァントだけのためしょっちゅう敵を見失います。
あとは敵の表示数。公式サイトのデモムービーはほとんどPS4版です。Vita版あんなに敵出てこないです(笑)
処理落ち対策としての表示数制限なのでしょうが、エリアによっては雑魚を探してしばらくうろうろしなくてはいけません。1対多数のバトルが売りのゲームとしてはテンポが良くなくてちょっとどうなのかなと思います。
その甲斐あって動作は快適ですけどね。

 

 

感想

思った以上に楽しめました。
というのも実は発売前あまり期待値が高くなかったんです。一旦は評価待ちしようか迷ったくらい。
無双系アクションゲーム自体が得意ではないというのもあるし、そういったジャンルの売りはやはり「爽快なアクション」だと思われるので、RPGやADVに比べると「物語」の比重が軽くなってしまうためです。
そりゃサーヴァント操ってバッサバッサやりたいところに、長ーいムービーやストーリーパートを連続で入れられると萎えてしまうのは理解できますのでジャンルとしては致し方ないところ。
なのでどちらが良いとか悪いとかではなく、単純に私がこのシリーズに求めるものとの齟齬があったというだけの話。
こんな感じでぶっちゃけストーリーモードは主役と敵を入れ替えただけレベルの金太郎飴すら覚悟していたので、きちんと盛り上がりや起承転結があって、一時でも先が気になってプレイを止められない状態になれたのは嬉しい誤算でした。
心配していたアクションパートも難易度EASY・NORMALであれば、私でも詰まらずにエンディングまでたどり着くことができました。
前述したとおり不満もありますが、処理落ちもほとんどなく快適にプレイできたのは良かったです。

 

ただやっぱり、個人的にはEXTRAプレイしてからプレイした方がいいと思います。CCCまではやらなくてもいいから。
以前ちらっとブログに書きましたが、ネロと玉藻さんに関してはスタート時ですでに好感度マックス。そういう意味でFDっぽいんですよね。
完全にEXTRAと地続きではないというか、月の聖杯戦争はEXTRAとCCCで終わり!その後の話!という感じなので「やらないと理解できない」「プレイ不可能」では決してないです。ただプレイヤー側の感情移入度が変わってきます。
最序盤なんて主人公のモノローグの半分以上が「ネロ可愛い」で成り立つから…。
最悪別の媒体(コミカライズとかアプリとかWiki)である程度押さえとかないと、しょっぱな謎の美少女とのイチャイチャを延々見せられて振り落とされる人もゼロではないと思う。それともシリーズファン向けだからそういう人は奇特なのかな。
これに関しては今回新規参入のため、親しくなる過程がきちんと描写されてるアルテラさんが有利な気がします。
前作前々作プレイ済みでも「ここまで(状況を無視して)いちゃつかなくても…」と思ったくらいなので。
こんな感じで個人的にはスロースタートだったのですが、中盤、具体的にはアルテラ編からぐっと面白くなってその後は一気にクリアしました。彼らがどのような結末を迎えるのかが気になってしょうがなくて。
なのでこういう理由で序盤で積んでる方は、とりあえずアルテラ編までプレイしてみるのをお勧めします。個人の好みもあるのでここまでやれば絶対ハマる!とは言いませんけども。
EXTELLA系列で続編は構想にあるのかなあ…欲を言えばぜひRPGでまた出してほしいところなんですけども。

 

あと一応乙女ゲームの感想ブログなので、邪道な楽しみ方と思いつつも乙女ゲーム的要素はあるか?/萌えはあるか?」について触れておきますね。
ないです。
今回清々しい程ないですね。
EXTRA、CCCでサーヴァントに選べた無銘・ギルはサブサーヴァント扱いでそもそも出番が少ないです。
一応無銘さんは(反転してください)サブシナリオのラストでちらっと絡みがありますが本編ではほぼないに等しいし、ギルは本編では比較的主人公と絡むんですけど、サブシナリオではどっちかというとアルトリアさんとのほうがそれっぽい感じです。
妄想するにも辛い、という感じ。
無銘さんはDLCでもいいのでストーリー追加してほしかったですが、ライターさんのブログにある前日譚を見る限りそれも難しそう。
私がこの二人のサブシナリオを終えて思ったことは、EXTRAとCCC再プレイしよう。でした(笑)

見てないサブシナリオはぼちぼち…ね!

 

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*1:FGOでもうちにいない