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トランクルームとスレイベル

乙女ゲーム(+α)の感想など

【総評】 三国恋戦記~オトメの兵法!~

三国恋戦記~オトメの兵法!~ 総評(ネタバレなし)

再プレイしても色褪せない面白さ。

三国恋戦記 ~オトメの兵法! ~

三国恋戦記 ~オトメの兵法! ~

 

まずはご注意。

数年前にPSP版をフルコンプ済み、元々評価が高い状態での再プレイです。その点ご了承ください。

続きからネタバレなしの総評です。よろしくお願いします。

 

 

<プロローグ>

主人公は平凡な毎日を送るごく普通の女子高生。
ある日、課題レポートのために図書館で“三国志”について調べているうちに、1冊の本を見つける。
どことなく変わったその本を読んでいると、突然真っ白な光が現れ…気が付くと見たこともない森の中に立っていた…。

「うそ、ここってどこ? なんで携帯が通じないの?」

周囲をよくよく見回すと、さっきまで調べていた“三国志”に似た世界…?
主人公は、何が何だかわからないまま“孔明の弟子”にされ、にわか軍師として軍に参加することに!

名だたる英傑たちを助け、ともに戦い、日々を過ごしていくうちに、いつしかお互いの存在が大切なものになっていき、そして…。

公式サイトより。

 

三国の英傑達との出逢いと恋をドラマチックに描いた恋愛アドベンチャー、三国恋戦記~オトメの兵法!~をフルコンプしました。

隠しを含む攻略対象10名、初回プレイ3時間半、総プレイ時間20時間ほどでした。

とはいえ一度攻略済みでちゃっちゃか文章を飛ばしてましたので、いつにも増して当てにはならない数字です(笑)
元はWindowsソフトですが、PS2PSP、Vitaと続々移植されてきた人気作です。
メーカーの作品が少ないこと、独特の絵柄などで一部の方には敷居が高いかもしれませんが、極端な奇抜さやエロ要素はなく少女漫画的王道を詰め込んだ万人におすすめしやすい良作です。 

 

 

トリップもののお約束をきちんとおさえたストーリー

主人公は普通の女子高生。ある日不思議な本の力で三国志に似た世界へ飛ばされてしまいます。
彼女は平凡であるのですが、それはあくまで現代日本でのこと。三国時代生活様式・文化形態が酷似した異世界では、ただあるだけで異質です。
例の本を使ってこの世界の未来に干渉できるということもありますが、なによりそのかつてない考え方によって彼女は注目され、必要とされ、英傑たちの考え方や運命を変えていきます。
「平凡」かつ「愛され」主人公というと説得力に欠けることもある難しい設定なのですが、このあたりが根拠になるので個人的には納得できました。
トリップならではの価値観の違いによるすれ違い、別れの予感による切なさなどお約束イベントを複数ルートに入れてくれたこともポイントが高いです。

 

 

演出が光る恋愛イベント

「今まで漠然と過ごしてきた少女が、不思議の世界で自分のやりたいことを見つける」という主軸は変わらないうえ、個別ルートに入るのが大分後半なのにも関わらずフラグとなる選択肢はゲーム開始直後にあります。
つまり大きなストーリー自体は個別に入るまでは金太郎飴気味ですが、複数同時攻略には向きません。
※次の選択肢へジャンプ機能があるので、それを活用すると楽です。
にも関わらず高評価な理由は、恋愛イベントがそれぞれ魅力的だからです。
内容もキャラごとに差別化されていて素晴らしいのですが、対面して甘い言葉を囁くだけが糖度ではないというのがよくわかる演出が多々見られます。
例を挙げると、なんてことはない世間話をするシーンのスチルで、主人公から見えていない位置の攻略キャラクターの表情が苦しそうに描かれていたり、などです。
こういったはっきり言葉にしない、でもキャラクターの心情が覗けるイベントが多数用意されています。
(EDロールでも見れますが)二周目に攻略キャラ側視点のミニイベントが複数追加される構成も秀逸で、ついつい再プレイしてしまいます。 

 

 

軍師気分? こだわりの選択肢

主人公は異世界に来てすぐなんちゃって軍師の称号を与えられてしまいます。
この「職業:軍師」は設定のみにとどまらず、作中では実際に何度か「××攻略戦」といった風に軍議パートが入ります。そこでいくつか正解の選択肢を選んで献策しなくてはなりません。
事前にヒントはありますし、難易度選択で軍議部分のみ正解を表示することもできます。また中国史に詳しい方はピンとくるものも多いかもしれません。
この選択肢が適度な歯ごたえで個人的にかなり好みでした。
三国時代が舞台のわりに戦の描写はそこまで尺を取っていないのですが、このシステムのおかげで主人公が軍師(見習い)であることも、戦にかかわっていることも実感しやすいです。
周回してると若干作業になりますけどね。

 

 

慣れると味があるビジュアル

確かに大手メーカーさんたちの絵柄とはちょっと趣が異なっているので、そちらに慣れてらっしゃると躊躇われる方もいるかもしれません。
ただ開発に時間を要したためか、同じ原画さんでも細かく絵柄が変化しているらしく、立ち絵とスチルでは印象が少し異なります。個人的にはスチルの方がこなれている=癖が抑えめで見やすいと感じました。
私も最初は絵柄でなんとなく敬遠していたクチです。今では味があって大好きなのですが、基本的に絵<シナリオなタイプ&ある程度の作風の幅はプレイしてると慣れちゃう人間でもあるため「絶対好きになるから!」と断言はできないのが辛いところ。
興味のある方はぜひご自分の目で一度確認してみてください。プロトタイプさんの公式サイトの登場人物のところ、あるいはDaisy2さんのPC版公式サイト画廊のところから見れます。 

 

 

まとめ!

☆4.5。
良作であるのに加えて、なにより私が色々なルートで萌えているのでこの評価。
※星の数は作品としてのクオリティ<私が萌えたかどうかで決めてます、あしからず。
ちょっと長めの共通ルートと絵柄が平気そうなら、ぜひお手に取っていただきたい作品です。
王道を外れることなく、しかし決して浅くはなく、(上記要素以外は)比較的人を選ばないゲームと言えます。
攻略対象が10名いて、全員魅力的だというのがすごい。
ちなみにEDのその後の話などを収録したFD「思いでがえし」もコンシューマー移植されてます。新作「魁」*1も着々開発が進んでいるようですし、普段決まったメーカーさんしか遊ばない方も機会があったら検討されてみてください。

 

 

長々お疲れさまでした。迷いましたが、好きな乙女ゲーム10本あげろと言われたら絶対にランクインするゲームなので総評も書かせてもらいました。

個人的には借りてから10日以内に返却出来てほっとしてます。

 

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*1:主人公、攻略キャラは今作から一新されてます