トランクルームとスレイベル

ゲームの感想 乙女ゲ多め

三国恋戦記 玄徳軍キャラクター感想前半

乙女ゲームを語れる数少ない知人のMさんにVita版をお貸しいただいたので、現在急ピッチ*1でプレイしています。
つい先日いくつかおすすめ&貸出したら「借りっぱなしじゃ申し訳ないから…」って置いていきました。PSP版フルコンプ済みだって言ったんですが(笑)
元々Vitaは音ゲー専用機だった人なので、乙女ゲームの購入時は私の感想を聞いてから買っているようで。つまり彼女が持っているものは私も持っているんですよね。
Mさん一押しのDEEMOもそのうちやりたいです。

今回は玄徳軍の雲長・翼徳・子龍ルートのネタバレありあっさりめ感想です。
玄徳軍は人数が多いので二回に分けてます。
よろしければ追記よりどうぞ。

 

 

雲長 (CV櫻井孝宏)

三国恋戦記~オトメの兵法!~

既にフルコンプ済みなので(玄徳さんを抜いて)キャラクター紹介順に攻略しましたし、流れをつかみやすいので玄徳軍から入るのはおすすめですが、初回プレイの方は雲長さんはなるべく後半がいいと思います。本の秘密に深く関わるルートなので。
雲長さんの正体は、主人公と同じようにかつて本に導かれてこの時代に来た中学生です。しかし空白を埋めきる前に事故で本を失くしてしまい、その影響で本物の関雲長に成り代わってしまいます。その後関雲長として生涯を終えても、本を無くした時点まで時間が巻き戻ってしまうため、(毎回微妙に展開は異なりますが)一生を繰り返していました。
主人公を最初にテストしたり厳しい物言いをしたのも、同じ本の所有者として彼女を心配していたからです。
ループする時間の中で彼自身は既に元の世界へ戻ることは諦め、絶望しています。なので事情を知った主人公が一緒に帰る方法を探そうとするのを拒絶します。これまで何度か試みていて、それでも駄目だったのでもう期待を抱きたくないということらしいです。芙蓉姫なら「つべこべ面倒くさい!」って怒りそう(笑)
この辺の「諦観しきった後の絶対唯一の救いを与える存在=主人公」というシチュエーションは大変好物なのですが、三国恋戦記の中では異質すぎてそれに酔うどころではありませんでした。ずっとはらはらしっぱなし。
主人公が最後まで諦めないので、結局雲長さんが折れるのですが。
こういうストーリーなので、EDで一緒に帰るシーンでは萌えるというより「よかったー!」という安堵がありました。
他ルートでの彼のこととか本の闇とか考えると胃が痛くなりそう。
考察が好きな方とかは、このルートで「本とは何か」を考えると面白いかも。

 

 

 

翼徳 (CV保志総一朗)

三国恋戦記~オトメの兵法!~

PSPの時の初回プレイは彼でした。
大型わんこタイプかと思いきや、一度人間に傷つけられているために完全に警戒を解くことができない野生動物タイプです。わかりにくいな。翼徳さんルートは個人的に(確かコンシューマ移植で追加された)特別編まで入れて完結って感じがします。裏翼徳さんをどう扱うかという部分が本編中ではあやふやに終わってしまっているので。
彼のルートの主人公は恋愛でどきどきしているというより、家族を作ってあげたいという母性に似た愛情で動いているように見えました。野性的というかよく言えば純粋、悪く言えば幼い人なので主人公の気持ちもよくわかります。
それが嫌な風に見えないのは主人公への態度がいじらしくて健気だからでしょうか。玄徳さんたちに会うまでは孤独に過ごしていたようなので、彼女が同じように寂しくないようにという気遣いがあちこちに見られます。いかにも自分の感情に正直そうで「ずっといっしょにいて」と引き留めそうな翼徳さんが、元の世界に帰ろうとする主人公の背中を押したり。
こらえきれずに見送りには来ないのはご愛敬ですね。樹の上で一人で別れに耐えていたのに、主人公が来てしまって「いかないで…」と泣いちゃうシーンは私の(なけなしの)母性も刺激されました(笑)
EDロールを見る限り主人公といるとぐいぐいいい男になりそうだしほのぼのしました。

 

 

 

子龍 (CV石田彰)

三国恋戦記~オトメの兵法!~

EDロールの演出が好きなキャラその1。
真面目な少年なんですが、そんな彼にラッキースケベイベントぶつけてくるのはさすがだなと思いました。あの動揺っぷりで「あれ、この子可愛い?」となったプレイヤーさんはいっぱいいると思います。
最初は主人公のことを「任務のため守るべきだが理解はできない相手」と見ていたように思えますが、それがだんだんほっておけなくなり、主人公の人となりを知って改めて守りたいと感じるようになっていきます。
ですが主人公は主人公で「子龍が良くしてくれるのはそれが任務だから」と思い込みます。こういう「なんでそうなるの!?」というすれ違いは好物なので、三国恋戦記は各ルートすれ違い展開が多くてたいへん嬉しかったです。
しかし彼はそれでも命がけで主人公を救い出してくれます。名乗りを上げながら敵陣を進む子龍の背中越しに、スタッフロール。この演出はかっこよかったし熱かったです。
彼は堅物ですが頑なではないので、ED後自分の想いを自覚するとストレートにプロポーズしてきます。その真っすぐさも「一本鎗!」って感じでよかったです。
あと毎回師匠の横やりがおいしいんですが、このルートも例外ではありませんでした。

 

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*1:人に貸すのはいいけど、借りるときは早く返さないとってプレッシャーを感じるタイプです。