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トランクルームとスレイベル

乙女ゲーム(+α)の感想など

夏空のモノローグ 沢野井部長ルート感想

夏空のモノローグ

夏空のモノローグ、ようやく沢野井部長感想です!

今回(プレイヤーが)迷走して、大変でした…。

毎度のことながらまとまりのない感想、盛大なネタバレにご注意ください。

大丈夫な方は続きからどうぞ。

 

沢野井宗介 (CV高橋伸也)

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いつもメンバーを振り回す科学部部長。

このルートで主人公は沢野井部長にとある実験の助手に抜擢されます。自分には科学的知識はないからと躊躇う主人公に「君にしかできない役目がある」「いてくれればいい」という部長。時分でも役に立てるならと実験の全貌も明かされないまま協力を決めますが……という感じ。
ツリーの正体についてタイムマシンではないかという仮説が出てくるルートですね。

 

実はカラマリプレイ中にこのルートすでに終わっていました。にも関わらず感想をまとめきれなかったのは、これまでの他ルートでの部長とこのルートでの部長の印象の差に戸惑ったためです。
いきなりですが、私はキャラクターとして部長が一番好きです。まだ綿森さん攻略してないので今のところ、という但書が入りますが。
破天荒な言動や奇抜な発明で科学部を振り回し、けれども頭の回転は早く科学部のメンバーにはさりげなく気を配っている。そしていつもループの終焉を宣言するのは彼です。ループを望むメンバーの各事情を察しつつも「時間は流れるもの、明日は来るもの」と先に進もうとする人です。このことから「科学の発展に力を注ぎつつも、超えてはいけない一線は守る人」というイメージがついていました。
しかし今回のルートで部長が行っていた上記の実験、その最終的な目標は「ツリーを使って過去を変え、父親の命を救う」というものでした。

ここで(あ、それを良しとするんや…)と思った私。心が狭い(笑)
小学生の男の子が、お父さんを助けるためにその研究を継いでずっと頑張ってきたというのに。他人と違う感性ゆえにこれまで疎外感を味わってきた部長にとっても科学部は大切な場所で、苦渋の決断*1だったというのに。と、木野瀬ルートを終えてちょっと冷静になった今なら思える。いやプレイ当時も頭では理解していたのですが、期待していた分勝手な失望感があってそれでいっぱいいっぱいでした。
これに加えて、というかこのこともあって中盤の主人公の言動もひっかかってしまいました。
ツリー(タイムマシン)を使って過去を変えたいことやそれに伴う影響について部長は事前に部員全員に説明するのですが、一度反対されてしまいます。他のルートをやっているとよくわかるのですが、みんなにとって科学部は特別です。部長もその辺は把握済みのため反対を受けると諦めようとします。この時の部長への主人公の行動がね…直前の浅浪先生ルートを彷彿とさせてね…。受け取り方でだいぶ変わると思うのですが、頑張って、でもダメで、挫折感に打ちひしがれているときに「諦めちゃダメですよ!もっとがんばりましょう!」は正論だけども、タイミングってものがあると思う。傷口に塩を塗りこむ行為になりかねないのでは、と思っちゃうのが私なので。実際このあたりの部長はきつそうで見てられなかった。

木野瀬ルート後撤回しますが、この時は本気で「彼女に恋愛は早すぎるのでは?」と思ってました。隣のクラスの普通の子とほのぼの…とかならまだしも、今作の攻略対象はそろいもそろって抱えているものがヘビー級なので、恋愛初心者どころか記憶喪失関連で自分のことに手一杯な主人公には荷が重すぎではないですか。友達と違って恋愛関係は周囲で少しずつ責任をわけあうとかできないからさ…と今考えるとアホみたいですがプレイ時マジで心配していました。
ただ彼女は後半、過去改変に躊躇う部長の背中を押す成長を見せます。科学部が、部長との思い出が消えることは彼女にとっても大変な恐怖なのですがその辺は態度に出しません。あっぱれ。

 

ではここまでぐだぐだ管まいといてなぜ掌返しに至ったか。
浅浪先生ルートで部長は「(弱さを見せないだけで)強い人間なんていない」と語ります。木野瀬ルートで再度同じような発言を聞いて、ようやくこの部長ルートは彼の弱さを露呈できた唯一のルートなのだ、とすとんと納得できたからです。こう書くと弱みを見せるのが悪いことみたいですが、そうは思ってません。むしろそれを踏まえないと彼が心から納得できる決着がつかないと思うので、重要ですよね。
超然としているように見えて高校生です。そう、まだ高校生なんですよね。目標であり理解者であった父親を取り戻したいと願い、そのために頑張ってきた子に「それは科学者的なモラルとしてどうなの?」と聞く私のこの無粋(笑) どうもゲーム上では人の感情を慮るという部分が疎かになるタイプのようです。感情よりも常識的な判断を優先してしまうというか、物語として処理してしまいがちというか。悪い癖ですね、部長ごめん。
主人公に関してもこのルート後半からの巻き返しや、木野瀬ルートでの頑張りを見て「余計なこと言ってすまんな」という心境になりましたし。

 

こういう風に落ち着いて思い返してみると結構好きな展開が多いルートなんですけどね。
恋愛には疎い二人のずれたやりとりとか、他のメンバーの横やりとか。
一度は過去改変に反対したメンバーに背中を押され、主人公と一緒に過去へ飛ぶも結局科学部や主人公との思い出をなかったことにできず泣くところとか。
最後、誰の反対もなくなり父親を救う障害はないはずなのに、それでも立ち止まれるのが部長という人なんだなと思います。「ごめん、父さん」と泣きながら謝罪していることからもわかるように「救えたのに救わない」という決断にはある種の勇気が必要です。何が正しいかは一概にはいえませんが、こういうときに「間違えない」のが部長らしいなと。
他ルートでは(部員へなんの通達もなかったので)恐らく過去へ飛べるほど研究は進まなかったのだと思うけど、ループを続けていれば延々研究はしていられるわけです。それも含め人知れず諸々の葛藤を乗り越えて、結局「明日へ行く」という決断ができる人なんだなあと、こういう切り口で考えると勝手に作ったギャップもなくなります。
この辺の事情を再度考えてみると、結局のところやっぱり沢野井部長というキャラクターは私にとってオイシイキャラなんだとしみじみ思います。
ただ小さい部長関連は少し狙いすぎな感があって個人的には微妙でした。そこまで盛らなくていいよ!と思ってしまった。

 

こんな感じでプレイヤーである私が、勝手に迷走したルートでした。
ショックすぎたのかプレイメモが「足だけ、スチル、演出好き」みたいに後半単語になっていってて笑いました。語彙力ゴリラか。
いつも以上にあらすじなんのこっちゃな仕上がりになったのはそれも理由の一つです。そして木野瀬ルートのネタバレはないのに、なぜか存在感も尋常じゃないっていうね!
よくわからない葛藤(笑)に最後までお付き合いくださりありがとうございました。
次回は木野瀬ルート!

 

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*1:ツリーで過去改変すると部長が科学部を創設した理由がなくなり科学部は消滅する可能性がある