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トランクルームとスレイベル

乙女ゲーム(+α)の感想など

【総評】 薔薇に隠されしヴェリテ

総評(ネタバレなし) 薔薇に隠されしヴェリテ

よくわかるフランス革命

薔薇に隠されしヴェリテ

薔薇に隠されしヴェリテ

 

 確認は一応しているはずなのに、思いもよらないところで編集ミスあるのどうにかしたい…。

追記より薔薇に隠されしヴェリテ、なるべくネタバレなしの総評です。

オブラート破れ気味ネタバレありの全体感想は以前上げたヴェリテ関連の記事二つにありますのでよろしければどうぞ。

オーストリア皇女アントーニアに仕える召使い、リーゼ。
彼女の家族も城勤めをしていた為、外の世界を殆ど知る事なく育つ。
そんな彼女の運命を変えた日……5月16日。
事件は心配されていた通りに起きてしまう。
引き渡しの儀で高熱を出して倒れたマリー・アントワネットに代わりハプスブルグ家に代々伝わる「身代わりの薬」を使ってマリー・アントワネットに成りすます事に。

「身代わりの薬」は外見だけを変える薬で、性格や声までは変える事が出来ない為マリー・アントワネットの回復を待つ間、ヴェルサイユ宮殿での慣れない生活を開始した。
そして体調が回復したマリー・アントワネットがやっとヴェルサイユ宮殿に来ると役目を終えたリーゼは帰国するまでのしばらくの間、パリで過ごす事になる。

動乱のフランスを駆け抜けるリーゼは果たしてどんな結末を迎えるのだろうか……?

公式サイトより。

激動の時代のフランスを舞台にした王宮シークレットファンタジー、薔薇に隠されしヴェリテトロフィーコンプしました。

初回プレイ時は16時間、二周目以降に6時間。
攻略人数は隠しを含めて6人、エンディングは史実EDとSPEDの二種類ずつ。
かなりのボリュームでしたがその実キャラクターによる展開の差はほとんどないこと、主人公その他の行動が物語に与える影響が小さかったこと、その他作業要素に楽しみを見いだせなかったためあまり芳しくない評価になりました。

 

 

 

歴史は変えられない

これはネタバレになってしまうのか…?
断言しますが歴史は変えられません。どのルートであってもです。
SPEDのみかろうじてそのルートのキャラクターの救済があるくらい。
それどころかイベントの大半も全キャラ共通です。なので一気に周回しようとするとプレイが段々辛くなってきます。
それにも関わらず恐らくこのゲームのメインはこの「歴史もの」部分です。キャラクターによっては恋愛部分の糖度がかなり低いです。まあ命を懸けて大事を成そうというときに恋愛してられるかっていうのは理屈としてわからなくもないですけども。
初回が一番新鮮な気分でプレイできますので、一番好みのキャラクターからプレイしておくのもいいと思います。
また歴史に詳しい方は名前でぴんと来ているかもしれませんが、後半キャラクター同士が争う描写も存在します。このあたりも(心情はどうあれ)改変はありませんのでご注意ください。

 

 

 

簡素化されて面白さも減ったシステム

同スタッフの「華ヤカ哉」シリーズに比べて、ゲーム攻略のための要求は少なくなり難易度は下がりました。
クリアのためにはマップ画面になるたび何人かに話しかければそれで済みます。その他の掃除、読書も何も考えずにマップをうろつけばOKですし、衣装替えもゲームクリアには関係ありません。
それなのにマップ画面移行へのロード時間が毎回長いため、ストレスの原因になります。
前シリーズより「作業が苦手なプレイヤー」に寄せた難易度にしたのかもしれませんが、結果としてゲーム性のある乙女ゲームを求めて本作を購入した方には単調、作業が苦手な方にもある程度の操作を強いるという中途半端なシステムになってしまっている気がします。

 

 

 

賛否がわかれそうな主人公

主人公はマリー・アントワネット王妃の侍女であり、不思議な薬によって彼女の身代わりも務めます。
しかし作中入れ替わる場面は限定されており、主人公自身は1人の侍女でしかありません。よって王宮を改革したり、民衆の側に立って革命を先導したりといったことはありません。
入れ替わり時に軽率な行動が見られますし、「こういう風に生きたい」という目的を定められずにずっと迷っています。
また前述のとおり侍女に過ぎない身ですので、歴史上のあれこれに主要人物として関わることはありません。巻込まれることはありますがルートによってはほぼ傍観者です。
活動的で、自らの手で運命を変えるような主人公を期待されている方は注意が必要です。

 

 

 

まとめ

☆2.4。

初回プレイ時の歴史小説を読んでいるようなわくわくが最高潮でした。
その後も好みのキャラクターやイベントは存在しましたが、トロフィーコンプする頃には同じ文章を繰り返し(しかも抗いようのない時代の流れを思い知らされる)読む、スキップする、金策のためにマップをひたすらうろつくという作業への疲労感でいっぱいでした。
「歴史に手を加えない」「ゲーム全体での流れは変えない」というコンセプトがあったとしても、貴族側にはいっそ一切革命側の目線はいれないなど工夫次第でもう少し変化のあるつくりに出来たのではと思います。状況を俯瞰しようとあちこちの視点を入れた結果、イベント自体も使いまわしたのがまずかったんじゃないかと個人的には思っています。

クエストやら読書やらでこれでもかっていうくらい18世紀当時の生活様式・文化形態的雑学は詰め込まれますので世界観にはどっぷり浸れます。
なるべく硬派な史実に沿ったゲームがしたい、激動の時代に翻弄されても構わない、そんなプレイヤーさんにおすすめ。

 

 

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