トランクルームとスレイベル

乙女ゲーム(+α)の感想など

ピリオドキューブ キャラクター感想後半戦+フルコンプ感想

もう書きたいこと貯めすぎてどれから手を付けていいかわからない。

ピリオドキューブネタバレ全開キャラクター感想後半戦です。

今回は残りのディメント・リベラ・ポヨポヨ。

最後にネタバレありの総評で書き切れなかった感想(辛口め)もついてます。

よろしくお願いします!

 

ディメント (CV梅原裕一郎)

以前はアストラムのもとにいた堕天使PK*1バナーなかったしもしかして隠し扱いだったのかな…。思いっきり名前出しててごめんなさい。

ラノベとかでたまに見る「日常生活が退屈でたまらなくて、相手を殺すことで生の実感を得る」ヒャッハー系キャラです。このため色々なルートで神剣である主人公を狙うヒールとして登場します。
彼の√は正直あまり評価が高くないです。
第一にただでさえ全体的に短い尺が、彼は輪をかけて短い。他のキャラはワールドVに来てすぐ分岐するのですが、彼だけはアストラムルート途中からの分岐になります。そのなかに、神剣である主人公を拉致する→自分の道具のように扱う→リアルでも偶然会ったり、ずっといっしょにいるうちに自分を気にかける主人公に心を許す→恋愛関係→箱船関係消化、を詰め込もうとするのでひとつひとつが急だしとてもあっさり。特にデレは急激で人が変わったようにしか見えなかった。じっくり描写してくれればかなり好みだった気がするんだけどなあ。
もうひとつ気になるのはディメントのハッピーED後の処遇。彼はPKなので当然、ワールドVでの死=リアルでも死亡と知ってて複数人を手にかけています。なのに彼自身が記憶を失ってしまったから、という理由で特に責任を取ったような描写はありません。ザインの感想でも書いたし、おそらくポヨポヨのところでもフルコンプ感想でも書くけど、これはどうかと思う。「電脳死を取り締まる法がないし、因果関係も立証できないから刑罰に問えない」とかじゃなくて「恋する二人が幸せならそれでいいじゃない」臭がするので余計に。もういっそご都合主義でいいのでワールドVでの死亡=リアルでの脳死くらいにとどめておいて、ピリオドキューブを止めたら奇跡的に全員回復、じゃだめだったのだろうか。もちろんそれでもチャラにはならないけど、ある程度罪滅ぼしの目途もつくじゃないか。

 

 

 

 

リベラ (CV花江夏樹)

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 ワールドVに来てすぐ出会う小悪魔系プレイヤー。可愛い容姿を利用した交友関係を使って主人公を助けてくれる。

彼はリアルではしょっちゅう入退院を繰り返している病弱な少年琉久。つまりいわゆるネカマさんです。ゲームでは周囲を利用するために可愛くあざとい振る舞いが目立ちます。リアルでは、というか本性は、思い通りにならない自分の体への鬱屈と彼の兄とのあれこれがあって結構擦れ気味の冷めた性格をしています。
この兄というのが、どのルートでも困ったときにふわっと現れだいたいなんとかしてくれるお助けお兄さんこと那津さんです。恐らく彼関連が明らかになるのでおすすめ攻略順ではポヨポヨに次いでラストから二番目なんでしょう。
元々那津さんが志貴と協力してアルケイディアを開発していたのは、運動もろくにできない身体の弟がゲームの中でくらい自由に過ごせればとの考えからでした。しかし開発中に那津さんは交通事故にあい、琉久は母親が「どうして(長生きできないと宣告されている)琉久じゃなくて那津(が先)なのよ」と半狂乱になっているところを目撃してしまいます。おかん…これはさすがに擁護できない。
そういう背景もあってリベラは積極的にリアルに帰ろうとはしてません。無理して強くなろうとは思わないし、死ぬのは怖い。だから誰かが箱舟攻略してくれるのをのんびり待とう、みたいなスタイルです。自分に帰ってきてほしいと思う人間はいない、と思ってるんですね。そこを主人公が「そんなことない、自分はいっしょにいたい」と伝え続け、箱庭攻略にも率先して動きます。リベラは乗り気にはなりきれませんが、主人公がピンチになると見捨てきれず「しょうがないなあ!」と助けに来てくれます。何気にピリオドキューブ関連を自分で止めているのは(たしか)アストラムとリベラだけなんですよね。やるときゃやる子。
ハッピーEDは乙女ゲーにおけるショタキャラの宿命というか、5年後の成長した姿になります。さすが兄弟というか那津さんに似てる。ただルート中主人公は中盤まで女の子だと思っているし、性別判明後もワールドVの見た目は女の子のままなので個人的に百合っぽくて萌えは薄かったです。

 

 

 

ポヨポヨ (CV鳥海浩輔)

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神出鬼没のマスコット。情報屋らしい。
これまでの√プレイしているとわかっちゃう…というかCVでバレバレなんですが正体は主人公の兄、志貴です。
でも√終盤まで頑なにポヨポヨの姿です。夜に元に戻って主人公にセクハラするくらい。
唐突ですがピリオドキューブの私の最萌は志貴です。ルートの流れ自体は他とそう変わらないのですが、主人公への執着が強く想いが屈折している(1hit)、血の繋がらない兄*2(2hit)、なによりこの「諸事情あって思いが伝えられない相手に、彼女が寝ているときに心情を吐露する」というシチュエーションがとっても好きなんですよ(3hit! NiceCombo)!!! しかも複数回あって大変良かったですありがとうございます。
また志貴は設定上どのルートであっても主人公を強く思っていて、そして自ルート以外では当然ながら言外に振られる上に彼が妹のためにすべてをかけた計画を(場合によっては妹自身の手で)阻止されるマルチバッドエンド搭載という非常に美味しいキャラなんです。ラディウスのメリバEDで語った「妹と俺の幸せは並び立たない。なら俺の幸せを捨てればいい」は業が深くて心が震えました。その姿勢をどのルートでも貫いているかと言われると微妙ですけどね。心が狭くてザインがちょっと仲良くするだけで妨害してきますけどね。
あと志貴兄さんは、成績優秀で人格もよくできた完璧な人らしいのですが、その割にちょくちょく詰めが甘い気がする。
以下志貴さんのうっかり言動録。
①「ワールドVに近寄るな」という振りかな???みたいな意味深な台詞を吐いて姿を消す。案の定ヒロヤは心配した主人公とワールドVについて調べ始めるんだけど、志貴さんはピリオドキューブの準備が整うまで本当に近づいてほしくなかった模様。言いつけを守らなかったヒロヤにお怒りでしたが、いや…これはヒロヤ責められないよ…。
②自分のPCをワールドVにログイン出来る状態で置いておいたせいで、主人公もワールドVへ。おまけに志貴のアカウントだったので後に彼が取得するはずだった「アマデウス」の称号は主人公のものになり、彼女は他プレイヤーたちに狙われる身に。
③妹を心配してNPCを派遣するも、肝心のNPCは自分が何者なのかもあやふや、戦闘能力はほぼない状態。
④ワールドVの管理者の一人のはずなのに、どうみてもチートコードが使える一般ユーザーくらいの権限しか持っていない。さらには主人公の位置も把握できていない状態で彼女も危険なのに、とある条件を満たすと死の顎*3を発生させて拠点を襲わせる。
行き当たりばったりにもほどがある。
忘れちゃならないのが他ルートEDでの扱い。今回の騒動で死者出てるんですよ…そうでない人たちもリアルにかなりの影響を受けてるし、なにより主人公他が阻止したから未遂で済んだだけであって、彼は全員犠牲にするつもり満々でしたからね。なのに「意識不明の状態で見つかったお兄ちゃんは、目が覚めると何も覚えてなかった」、これで終わり。いやいや、もうちょっとなにかないんですか。忘れたらなかったことになるんですか。ここはどのルートでもげんなりしてました。
彼のハッピーEDでは唯一那津さんが生存することを含め、みんな幸せそうだからより納得がいかないというか。この辺もう少しすわりがいいオチにしてほしかったです。

 

 

 

フルコンプ感想

全体的な感想は総評の通りですので、よろしかったらそちらをどうぞ。
ネタバレ抜きでは語れなかった、主に不満点を語りたいと思います。
なににつけても圧倒的描写というか文章量不足…!スマホアプリみたいに文字数(容量)制限でもあるの?ってくらいさくさく進めようとします。攻略人数が多いから?ちょっと無理して立ち絵ライブ2Dにしたから?
そのせいで必要なリアクションや詳細説明が削られてたりして所々あれ?ってなります。
大きなところでは「アカシックレコード」と「主人公と志貴の過去」。もっとポヨポヨルートで触れられるかと思っていましたが、追加情報がいくつかあっただけでした。前者は「選ばれた人間だけが訪れることができ、どんな知識でも得られる場所」以外に特に説明はなく、後者は「子供の頃ペットを亡くした直後に二人は交通事故にあい、その時にアカシックレコードを訪れていた」という事実関係はわかるものの、その結果志貴が何を感じたのか、主人公とどんな約束をし、ピリオドキューブ開発を決めたのか…この辺はこれまでを総合したらなんとなくわかるでしょ、みたいな投げっぱなしな感じでした。
さらに細かいところも言うと、ふつう戦闘中に初対面のキャラが乱入してきたら自己紹介というか、せめて「誰だお前!?」 「話はあとだ!とりあえず敵を倒そう!」みたいな会話しますよね? しない。打ち合わせたかのように無言で協力して戦闘した後、野営の準備中の会話シーンにいっしょにぶっこんできます。全体の展開がスピーディなのもありますが、こういうちまちましたところも数が重なるととても気になります。
ストーリーも起伏は一応あるのですが、具体的なシチュエーションにかなり尺を取っているので、そこへいきつくまでの描写がどうにも足りない。余韻というものが存在しないので印象が定着する間もなく、淡泊だったり急に見えてしまう。その結果プレイヤーは盛り上がりきれず、みたいな側面はあったと思います。
キャラクターは良かったし、個々のシーンや台詞はかなり好みのものがあったので、もっとじっくり調理してほしかったですね。
余談ですが同姓同名の別人でなければ、ガラケー時代にめちゃくちゃ好きだった乙女ゲームアプリを手掛けていた方が今作のメインライターさん*4と後から知って、なんだか少しショックでした。

長々お疲れ様でした。 

 

 

 

さらに余談。他の作品と比べてます注意。
MMO(っぽい)世界に迷い込んでしまう某ライトノベルシリーズを愛読していたので、そういうガッツリな世界観を期待していました。
実際使ってみてこれってこういうスキルなんだ、とか多数あるアイテムから自分で選ぶとか、そういうRPG的なお楽しみはシーンはあっても自分で操作することはほとんどない。ゲームシステムや用語もほぼヒロヤなどがだだっと説明するだけなのもなんだかな。残念でした。今書いていて思ったけれど、描写がくどいほどあるラノベ系か恋愛要素のある一般向けぽいものを期待していたのかもしれない…。
さらに戦闘は、キャラの「はあっ」とかの掛け声→モンスターの立絵に攻撃があたるエフェクト→モンスター消える……という感じで文章での描写はほとんどありませんでした。乙女ゲームに戦闘描写はいらぬ!というプレイヤーさんにはやさしい仕様。私は以前まで戦闘描写嬉しい派だったのですが、某平安ゲームやってゲンドウポーズを思わず取ってしまってから、うまい戦闘描写なら嬉しい派に鞍替えしました。移動シーンも綺麗な背景の上をアイコンが滑るだけ…という。ラノベとかでうまい人のはぐいぐい引き込まれるから、是非カットせずに頑張ってほしい。シナリオライターさんの力を見せてほしい。
というよくわからない期待を述べて今度こそ終わります。

ありがとうございました!

 

※「ピリオドキューブ ~鳥籠のアマデウス~」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社に帰属します。

*1:ゲーム中敵と設定されているプログラムではなく、プレイヤーに敵対行動をとるプレイヤーのこと

*2:別に繋がっててもいいけど

*3:触れるとどんなものでも分解・消滅する靄のようなプログラム

*4:関涼子さん