トランクルームとスレイベル

ゲームの感想 乙女ゲ多め

ピリオドキューブ キャラクター感想前半戦

ピリオドキューブのキャラクター感想です。今回はヒロヤ・ラディウス・ザイン・アストラム。

ネタバレ全開かつ詳しいあらすじは今回削っている、キャラクターによって文章量に差があるのでその辺ご了承のうえ、続きからよろしくお願いします。

 

公式おすすめ攻略順はヒロヤ→ラディウス→ザイン→アストラム→ディメント→リベラ→ポヨポヨとのことだったので、このままプレイしました。
ポヨポヨのみ制限かかってた気がします。

 

ヒロヤ (CV岡本信彦)

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最近は疎遠だったらしい、幼馴染。アルケディアは主人公の兄志貴と一時期プレイしていたとのこと。
ゲーム経験者としては中堅くらい?とはいえアルケディア慣れはしててもワールドVは主人公と同じく初体験なので、二人でとにかく「困ったなー」してる印象。でもステータスそんなに高くなかったし戦闘も苦戦してたような
主人公の幼いころのトラウマである交通事故の間接的原因である、ととりあえず本人は思っており、また完璧な主人公の兄にコンプレックスがあるようで、とにかく主人公に頼られたがります。しかし別ルートでは(文章省エネ化のあおりを食らって)すぽーんと主人公に忘れられちゃう可哀そうな人。
というか
・ヒロヤ本人は一応優秀な志貴を心中複雑とはいえ慕ってもいるのに、「妹のそばにいる彼女との将来性のある異性」ってことで志貴には邪魔ものだと思われている
・他のキャラのルートだと都合上早々に主人公とはぐれて、ほぼ別行動。あげく再会したと思ったら、志貴に誤情報握らされて利用される展開も複数ルートで存在する
・他キャラのルートなのにガチで告白してくる(もちろん振られる)最近では珍しい展開がある
……と、私の中の彼はすっかり不憫属性です。がんばれヒロヤ!不憫萌え属性アマデウスはきっといっぱいいるさ!

 

 

 

ラディウス (CV前野智昭)

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悪魔陣営で魔剣を持つ凄腕プレイヤー。ただしソロ専でパーティを組むことはない。リアルでは人気急上昇中アイドル。
序盤ヒロヤとはぐれて死にかかっていた主人公を流れで助けてくれるラディウス。リアルでも顔を合わせるも、大変そっけない。ゲーム中でも「もう関わり合いになりたくない」と塩対応。それでも雛の刷り込みのごとくラディウスを事あるごとに気に掛ける主人公。ヒロヤはほとんど思い出さなかったのに…。
ラディウスはかつて自分のミスによりパーティを全滅させたことがトラウマになってます。そのためゲーム中では頑なにパーティを組みたがらないので、死の危険がないことでまだ態度のやわらかいリアルで親交を深めるのは納得でした。
しかしルート中一番衝撃だったのはとあるシーンの主人公の反応。過去のトラウマを震えながら告白するラディウスを優しく抱きしめる主人公。しかし彼女が考えていたのは(打ち明けてくれてうれしい)だの(逃げていい、間違っていい、そしたら傷ついた分抱きしめてあげられる)という仄暗いものでした…。別にそういうシーンじゃないのがよりこわい。

このゲーム、全員メリーバッドエンディングが用意されており、√によっては主人公が病みます。そこが別ルートメリバに通ずる彼女の異常性というか依存性の片鱗が見えた気がして戦慄しました。でもラディウスメリバEDで病むのはラディウスの方。なんでや。

ハッピーEDルートでワールドVから消滅する際の「俺を置いて行かないでくれ、あんたがいなくなるなら俺はもう息をしていたくない」みたいな台詞はよかったです。

なぜラディウスは主人公を好きになったのか?みたいな意見をどこかで見た気がしますが、たぶん彼はずっと1人罪悪感に苛まれてすごしていて。その孤独に耐えられなくなってきた頃に、まとわりついてきて「私のために生きて」と言ってくれる子がいたら、転げ落ちるのもまああり得ることかと思います。

戦闘に関してはたぶん本人が強すぎるので、相手が誰でも多かれ少なかれ足は引っ張られるため、慣れてるかもしくは気にならないのではないでしょうか。その時に「足手まといだ」と口にしつつも、実際には「邪魔だからパーティ解消したい」よりも「マタ…マモレナカッタ…」と感じる方の人なんだと思います。そう考えると苦労性。

 

 

ザイン (CV平川大輔)

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ヒロヤとはぐれた主人公と出会う記憶喪失の男性。不思議な雰囲気で無邪気な振る舞いをする。
他ルートやってるとわかるし、このルートでも早めにネタバレがあるけどNPCです。兄貴の指示で主人公を守るために遣わされたらしいんだけど、じゃあなぜ記憶消したし。攻撃手段のないザインにしたし!ちょいちょいおにいちゃんはガバガバだと思います。
色々な感情を教えてくれる主人公に懐くのですが、あまり馴れ馴れしくすると頭痛という形でおにいちゃんストップがかかります。自分ではない何者かに行動を制限されて苛立っていたところに、なんと戦闘時のいざこざでプレイヤーの一人(PKのひと)と融合してしまいそれにより自分の意思を持つに至ったザインは、創造主(志貴)に反旗を翻す……という。
こういう経緯で前半と後半でキャラが変わってしまって少し残念でした。前半のまっさらな感じが好きだったというのもありますが、変化の理由が「緊迫した状況によりザインに新しい感情が芽生えた」というより「融合したPKの思考回路の影響を受けている」ように見えたからかも。それはもう別人では?と思うので。
しかし一番驚いたのはハッピーEDで当然のようにPKの体※をもらってたところです。葛藤とか罪悪感は特にない。※NPC=ザインはリアルでの肉体を持たないということはわかっていたので、EDをどういう運びにするのかと思ったら…。
あと彼はエロ枠なのかな?……人に触ると気持ちいい、という無邪気な感じでべたべたしてくるし言葉遣いが一部きわどいシーンがあります。

 

 

 

アストラム (CV櫻井孝宏)

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天使陣営の大人数パーティを率いる凄腕プレイヤー。ゲームの設定に合わせたアバターキャラになりきってプレイをするが、実力は本物&仲間には親切なので周囲にはなまぬるく見守られている。彼が出てくると背中の翼のせいで大変画面が圧迫されます。
アストラムはこのゲーム中1,2を争うくらい好きなキャラです。そのわりにこのあたりからメモを取ってない。いつも途中でメモをやめてブログ書くとき後悔するのに!
彼はリアルとのギャップが一番激しいキャラクター。ゲームでは天使陣営筆頭として(言動はなりきりだとしても)優しく頼りになるのですが、現実は優秀だけどプライドが高くコミュ障ぎみの廃人ゲームオタクです。
ゲーム「逆境は好機と心得よ!勝利を我が女神アマデウスに捧ぐ!」
リアル「うるさいそんなこといってどうせ僕にがっかりしてるんだろいいよ言わなくてもわかってる」
こんな感じ。
そんな感じなので一貫してゲームでは優しく紳士的だったアストラムにリアルでばったり会ってしまうことが転機になります。自分の恥ずかしいと感じる部分をよりによって気になる女の子に見られてしまい、麻生(アストラムの本名)的には大変気まずいしどうしていいかわからないしで逆切れして別れてしまいます。主人公は、自分よりも成績が良くなんでもこなせて人当りもよいという彼のコンプレックスを最大に刺激する男、志貴の妹ですから余計に反応も激しくなる。ここがな~彼の真骨頂だと思います。彼は本当の自分に自信がなく卑屈で、だからこそ思い通りになるゲームにのめりこんでいて、どうにもキャパシティがちいさい。かわいい。

ここから何度も主人公が「アストラムさんなら大丈夫です!」と自信を取り戻させる感じのルート…だったはず! 最終的に心理的に最大の壁である志貴と真っ向勝負で勝つのは王道ですね。

二次元に限っては卑屈で面倒なキャラは結構好みです。彼は序盤の振る舞いで痛いけどいいやつ…というのがわかっていたので特に。また今回は声優さんの演じ分けが評価をかなり押し上げていると思います。早口になる、そのあと息切れする、噛む、どもる、裏返る…とにかく可愛くてよかったです。

 

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