トランクルームとスレイベル

乙女ゲーム(+α)の感想など

【総評】7'scarlet

伏線を回収しながら屍者を追いつつ、ときたま急流のような恋。

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商品画像は前使っちゃったので主人公のバナーを。デザイン可愛いのに眼が怖いのは私だけ?瞳孔開きがちに見える…。
続きからなるべくネタバレなしの7'scarlet総評です!
ネタバレありのものと一部内容重複してます。

 

一年前に失踪した兄を追って、山間の町奥音里を訪れる主人公。しかし滞在中に連続して起きる不思議な事件、見えてくる奥音里のもう一つの顔、囁かれる屍者伝説。屍者とはなんなのか、事件の犯人は誰なのか、兄の行方は?
オトメイト×トイボックスが贈るミステリー×乙女ゲーム「7'scarlet」、フルコンプいたしました。
攻略対象は6人(うちひとり隠し)、+真相ルートという構成です。エンドは一人二つがほとんどで(デス)ゲームオーバーがたくさん。共通をこなしても初周2時間ほど。攻略もかなり容易なのでさくっとフルコンプできるのではないかと思います。
攻略制限がガチガチにかけられていて初回はヒノかイソラしか攻略できません。二人を攻略すると一人ずつルートがオープンしていき、フルコンプが前提のゲームになっています。シナリオの面白さ的エンジンがかかるのが中盤で、前三人のルートはゆっくりなペースなので、とにかく4人まで攻略してほしいと思います。
ミステリー要素は(おそらく乙女ゲーマー用に)かなり易しめでありながら、丁寧に作ろうという気概が見えます。特に後半の勢いは好みで、楽しくプレイできました。しかしその分恋愛面が片手落ちになってしまっているのは否めません。

 

頑張ったミステリーパート

乙女ゲームにミステリという難しい要素を取り入れるという点においては、かなり健闘したのではないかと思います。序盤から伏線をたくさん張りまくり、それらをほぼすべてきちんと回収しています。世界観に関しては舞台設定のみにとどまり、ふわっふわのままで終わる作品も少なくないのでこれだけで高評価です。セブスカも全てが明らかになるわけではありませんが。ただしそれ故にある程度真相は途中で予想がついてしまうので、どんでん返し系シナリオではありません。
また、ミステリーとはいえ乙女ゲーム的タブーをおかしたりなどの奇抜さもありません。グロやホラー要素もほぼないです。安心安全のCERO B。
ちらっと上でも触れていますが恋愛要素が薄いので、真相にどれだけ触れているかとルートの面白さがイコールになります。よって序盤の3人は伏線を張るだけで回収されないので、そういう意味では犠牲になっています。

 

 

もう少し頑張りましょうな恋愛パート

シナリオは伏線や謎を配置するので忙しいため、主人公とキャラクターとの恋愛は急ピッチで進みます。主人公に関する初期好感度は軒並み高め&主人公はイケメンに隙あらばときめいていて、テンプレートなイベントをいくつかこなすといつの間にか運命の恋人状態になっています。
一応理由がついてはいますがそんな風にルートに入るとみんなすぐデレ期に入るので、唐突な印象が強いし過程を楽しみたい方には不向き。キャラ萌え出来ればある程度は楽しめますが、そのキャラ萌えに至るほどのエピソードがまず少ないという。ここはもう少し、このジャンル専門のオトメイトさんに頑張ってほしかったところ。

 

まとめ

☆は3.7くらいかな。
購入時点での期待値がかなり低かっため相対的に評価が高くなりましたが、萌えに関しては個人的な好みとキャラ萌えに依るところが大きいので、純粋にときめきを求めている方にはおすすめできないです。
語弊があるしあまり良くない言い方であるのを承知でいうと、高評価の理由は「乙女ゲームなのに(にしては)シナリオ頑張ってる!※ただしミステリーパートに限る」につきます。
とはいえ制限が多く製作側は大変苦労するであろうミステリー×乙女ゲームであることを考えると先が楽しみな作品だと思っていますので、ぜひまたコラボして新作をお願いしたいところです。

 

※「7'scarlet」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社およびトイボックス株式会社に帰属します。